なぜOKか、なぜNGなのか。選択肢を選んだ理由を考えてみよう! 選択肢総当たり法

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選択肢から選ぶ、という言葉を聞いてパッと思い浮かぶのは、大学入試の第一関門として名高いセンター試験ではないでしょうか。選択肢の中から適切なものを選択し続ける、という行為をあれだけ行うのは、後にも先にもセンター試験くらいだと思います。

そこで、この「選択肢から選ぶ」という行為に着目した、あなたのレベルをひとつ上に導く勉強方法をご紹介します。例としてセンター試験を取り上げていますが、大学の授業のテストだったり、大人になってからの資格試験にも使える勉強方法です。

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目次

  1. 選択肢から選ぶ
  2. なぜそれでないとだめなのか
  3. まとめ
  4. 参考文献

選択肢から選ぶ

選択肢から選ぶ、というのは、私たちが生きている中で日々行っていることです。入学する高校を選ぶ、入部する部活を選ぶ、受験する大学を選ぶ。さらに先を考えれば、就職する会社を選ぶ、というのも選択です。ここまで大きな話でなくても、「今日の晩御飯は何にしよう」とか、「今日はどの道を通ってみようか」なんていうものも選択です。

受験やテストという観点で見れば、問題の選択肢から適切なもの、あるいは適切でないものを選択する、という行為が頻繁に行われています。このとき、あなたはどんな風に選択肢を選んでいるでしょうか。

「この選択肢がこうだから正しい」とか、「ええい! 分からん! 勘だ!」とか、あるいは鉛筆を転がして選んでいるかもしれません。センター試験の本番では、分からないものはどうしようもないので、勘で選ぶこともあるでしょう。現実は非情である。

ですが、もし本番でない場合、つまり事前のテストや模試であれば、あなたのレベルを一気に上げるチャンスです。実は、全ての選択肢に対して、それを選ぶ/選ばない理由を確認することにより、1つの問題で数倍の知識を得ることができるのです。

これは、ダンジョンの分かれ道をすべて確認することにも似ています。正しい道筋だけ選べば確かにボスに辿り着けるでしょう。しかし、ダンジョンに隠された宝を取り逃してしまうかもしれません。くまなくダンジョンを歩き回ることで、宝は手に入るし、経験値もいっぱい得られるしで、いいことづくめなのです。この点について、具体的に見てみましょう。

なぜそれでないとだめなのか

以下は、平成28年実施のセンター試験、地理Bからの引用です。*1

問6 世界の工業化と産業地域について説明した文として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

①サハラ以南のアフリカでは、内陸部の鉱産資源を用いた重化学工業のコンビナートが沿岸部に発達している。
②中央・南アメリカでは、ベンチャービジネスの集積地域として輸出加工区が発展している。
③東南アジアでは、輸出指向型から輸入代替型へ転換することで工業化が進展している。
④日本では、アニメや音楽、ゲームなどを製作するコンテンツ産業が都市部を中心に集積している。

正解はお察しの通り④ですが、全ての選択肢について、なぜその選択肢でないのかを見てみましょう。

①については、「重化学工業のコンビナート」が誤りで、コンビナートは存在しません。コンビナートは、様々な資源と原料、そして向上を結びつけた企業や地域の集合体です。2016年時点ではまだですが、豊富な資源があることや、成長性への期待から今後の発展が望まれています。

②は、「ベンチャービジネスの集積地域」という点が誤りです。輸出加工区は、技術や外貨の獲得を目的として設置されるので、ベンチャー企業よりも、大企業に来てほしいんですよね。ベンチャービジネスは、確かに先進的な技術開発も行っていますが、十分な経営資源を持っていることはそう多くないでしょう。そのため、海外進出を見込めるレベルの大企業を誘致することで、工業的なノウハウや資金を落としてもらおうとして輸出加工区を設置するのです。

③は、「輸出志向型から輸入代替型へ転換」という点が誤りです。東南アジアでは、1960年代から輸入品に高い関税をかけ、輸入代替工業が発展しました。その後、自国内の工業が発展したことにより、それらの製品の輸出を条件に関税をかけないようにしました。さらに、先進各国が進出した結果、完成した製品を輸出する輸出志向型が発達したのです。という訳で、選択肢の文章は逆ですね。

④はその通りです。例えば、SQUARE ENIXやSONYは東京に本社がありますし、任天堂は京都に本社があります。ゲームなどを作成・販売している企業の会社概要を見てみると、確かに都市部を中心に集まっていることが分かります。

このように、各選択肢についてそうである/そうでない理由を見ていくことで、自信を持って答えを選べます。そして、なぜ解答として適切でないかを考えることで、あなたの知識は一気に増えていきます。

①については、コンビナートという言葉に着目し、そこから見ていくことができます。上では触れていませんが、日本にもコンビナートが存在するので、そちらとリンクさせて覚えることができるでしょう。②、③はそれぞれ輸出加工区輸出指向工業輸入代替工業についてリンクさせていくことができますね。

問題の中では誤りの選択肢であっても、詳しく見ていけばあなたの経験値になっていくのです。そして本番で、これらの言葉に関連する問題が出ればしめたものです。ダンジョンでボスの弱点武器を拾うくらいの運の良さです。

まとめ

今回は地理についての問題を取り上げましたが、もちろんどの教科でもこの方法は有効です。「なぜ他は駄目で、この選択肢を選ぶのか」という理由を説明できると、自信を持って選べます。

実はテストに限らず、取りうる選択肢について検討することは、非常に大切なことなのです。なので、ちょっとずつこうした技を身につけておけば、いざという時に冷静に対処しやすくなります。

参考文献

*1 独立行政法人大学入試センター, “平成28年度本試験の問題”, http://www.dnc.ac.jp/data/kakomondai.html (投稿日にアクセス)

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