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なんでそうなるの!?曲がって伝わってしまう伝言ゲームの恐怖

    
伝言ゲーム!
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なんでそうなるの!?曲がって伝わってしまう伝言ゲームの恐怖
伝言ゲーム!

とどでございます。

大掃除で手が回っていなかった押入れの整理をしようと、昔の漫画が入った段ボールを引っ張り出してみました。懐かしのドラクエ4コマがあったので読みふけっていた訳ですが、その中に栗本和博先生の「光通信」が。

ドラクエ2のネタで、光っているフレイムを使って光通信をし、ローレシアの王子たちが来たことを知らせていく訳ですが、その過程でどんどん内容が変わっていくのです。

最初は「王子たちが来たぞ」なんですが、オオジ・タチガ・キタゾ→オオシタ・チガキ・タゾ→オオシ・タバキ・バゾと変遷を遂げるのです。

「王子たちが帰った」の方も、オオジタチハカエッタからオオシタエッタに変わってしまい、ハーゴンたちが慌てるのですが、これどっかで見たな、と。

そう、会社にいたときも、似たようなことがあったんです。お客さんの言いたいことと、末端の私たちに伝えられた話が違っていたり。間に何人か挟むことで、上の4コマのような状況になってしまう訳です。

伝言ゲームとは

テレビのバラエティとか、忘年会の余興とかでよく見かけるゲームで、何人かが一列に並び、最初の人だけが正解を見て(または聞いて)、それを後ろの一人に伝えていき、最後の人に正しく伝わったか確認するゲームです。

ゲームとして成立している以上、やっぱり伝わらないケースがあるんですよね。最初の人が聞いた言葉が「今日の晩御飯はハンバーグ」でも、最後の人は「メンチカツバーガーってカロリーの申し子だよね」になったり。

ゲームだったら内容が正しく伝わらないことが面白味を増すのですが、仕事や日常生活でこれが起こるとえらいこっちゃです。

伝言ゲームのフェーズ

伝言ゲームのフェーズを分けるとするならば、以下のような感じです。

  • 情報を受け取る
  • 解釈する
  • 伝える

情報を受け取る

まずは情報を受け取らなければ始まりません。情報の受け取り方は多くの場合、「見る」か「聞く」ですね。

「見る」の場合は、前の人が描いた絵を見ること、「聞く」の場合は、前の人の言葉を聞くことです。

解釈する

受け取った内容は、受け取った人の視点で解釈されます。前の人がなすの絵を書いていても、その描かれた線からきゅうりだと判断することもあります。

受け取った情報がどう見えたか、どう聞こえたか、受け取った人のモノサシで解釈される訳です。ここが大きな落とし穴なのですが、それは後述。

伝える

前の人から受け取った情報を次の人に伝えます。このとき伝えられる情報は、前の人から受け取った情報、ではありません。受け取った人が解釈した情報です。

前の人が言ったそのままで伝えられることは少なく、多くの場合受け取り側の解釈が入った情報が次の人に渡されます。

物理的に見られないようにする

伝言ゲームのフェーズを上で挙げましたが、お気づきの通りそれぞれエラーが入る箇所になっています。

  • 情報を受け取る
  • 解釈する
  • 伝える

これもまたそれぞれ見てみましょう。

情報を受け取り時のエラー

聞くときに、聞き漏らしちゃった、見るときに細部までよく見えなかった、といったエラーが発生します。ネットワークだったらパケットロスでしょうか。

聞こえなかった情報はもう一度聞くしかありませんが、伝言ゲームでは聞き直すことはできませんし、お仕事でもなかなか聞き返しずらいでしょう。まぁ怒られてでも聞き返さなきゃ後でピンチになるんですが。

情報の入り口で損失があると、後の工程にも影響が出ますね。

解釈時のエラー

個人的に一番エラーが入り込むフェーズが解釈の時だと思います。

解釈とは、言ってしまえば「その人なりの理解」なんです。だから同じ言葉を聞いても、人によって違った内容で理解したり、なんてこともあり得ちゃうんですよね。コワイ!

でもって察しのいい人たちは、その解釈と自分自身の経験に基づいて情報の補完を行うのですが、この補完、必ずしも正しいとは限りません。

その人なりの仕事の仕方だったり、補完される量が多くなるほど、エラーが入り込みやすくなります。気をまわし過ぎると逆に元の情報から遠ざかってしまう、悲しい状況に。

伝達時のエラー

人に伝えるときのエラーです。解釈した内容をうまく言葉に出来ていなかったり、伝え忘れたことがあったり、なんてときに起こります。

伝言ゲームでは制限時間があったりと、あえてミスを誘発するようにしていますが、実際に物事を伝える際は、伝える内容を紙などに書いて整理しておくと漏れがなくていいかもしれません。

確認が大事だよね

身も蓋もない話をすれば、確認が大事なんですよね。伝言ゲームだとできないけど、日常生活では確認ができます。

最低限、情報を伝えてくれた人との確認は必要ですし、可能なら大元の人(1次ソース)の人に確認するとより安全です。大元の人と話すのが難しいこともありますが、少なくとも作業などをする前に、直前に情報をくれた人に確認を行っておけば、私たちが勝手に違う作業をした、なんて思われなくて済みます。

まとめ

4コマの話から思いがけず真面目な話になりました。正月に仕事の話を考えるなんて……。

今年は休みが短い人が多そうですし、予防接種的な意味合いでの仕事ネタでした。

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