直虎14話。徳政令の行方は村人との清風払明月、明月払清風に繋がりました。

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月と風と猫

とどでございます。

前回、井伊をすっとばして今川に徳政令の願い出をした村の人々。井伊としては面目丸つぶれだし、今川が徳政令出せ! って言ってしまえば逆らえない上に、瀬戸方久に井伊を売るはめになります。ピンチ。

徳政令を出さなければ、農民たちは最後の手段、一揆を起こすことも考えられます。家康は同時期に一向一揆に悩まされています。

農民たちが団結して立ち上がった、なんて話はきっと諸国を旅する僧などから聞いたことでしょう。それなら俺たちも! ってなってもやむなし。

今回は方久をさらう所までで済みましたが、殿さまの家臣をさらっちゃうのも結構ヤバい手段じゃないでしょうか。織田さんちのノブ君のところだったら、首謀者はハラキリ! させられていたかも。そう考えると井伊って優しいです。

実際には和解したので事なきを得たのですが、やっぱり話し合いって大事よね、というのが今回の感想です。和解のときに出た「清風払明月 明月払清風」は、自然に慣れ親しんでいる村人たちにとって分かりやすい言葉だったんじゃないかと思います。

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目次

  1. しのと分かりあえる日は来るのか
  2. 今川の仮名目録を使う戦略
  3. 禰宜ってなんぞ?
  4. 亀が道を示した
  5. 今回のポイントは、ビジョンの共有
  6. 直虎は説法スキル高いんじゃないか
  7. 識字率の向上政策
  8. 直虎はとんでもないものを盗んでいきました。村人の心です
  9. まとめ

しのと分かりあえる日は来るのか

完全に抵抗勢力に回りましたね、しの。直虎が勝手に領地を瀬戸方久にあげちゃったもんだから、怒っても仕方ないけど。

しのの土地だから、というよりは、いずれ虎松の土地になるのだから、という面が強いのでしょう。しのにとっては、直親が残した虎松くらいしか味方がいないような状態ですから、彼を守るためには鬼にもなります。

直虎が表に立つようになったことも一因ですが、1回ちゃんと直虎とも話し合うべき。このドラマ、とかく登場人物同士がちゃんと話をしない場面が多いです。

「あいつのことだから、こうやってくれるはずだ」とか、「彼女はこう思っているだろう」とか。鶴と亀のすれ違いも、結構こういうのが原因になってるところも。

前の会社で、こうした曖昧な想定によって痛い目に遭ったので、結構気になっちゃいます。やっぱり仕様を詰めるところできっちり話し合っておかないといけませんね(IT業界的発想)。

今川の仮名目録を使う戦略

前回南渓和尚からもらった仮名目録を使って、今川の徳政令を回避しようとする直虎と方久。寺に村を寄進することで、今川が手出しできないようにしました。

これって今川にしてみれば、揚げ足取りをされたようなものなんですよね。「徳政令を出そうにも、お寺に村をあげちゃったから無理だよ。え? だって自分で言ったんじゃん。寺の持ち物には手を出さないって。ん? 自分で言ったのに破るの?」みたいな。

今川の立場だったら怒ってもしゃーなし。いやここまで煽ってはないけれど。

禰宜ってなんぞ?

これは神社業界のワードですね。禰宜(ねぎ)は、神職の役職のひとつで、上から宮司(ぐうじ)、禰宜、権禰宜(ごんねぎ)の順番となっています。言葉の響きだけ見ると権禰宜の方が偉い感じがしますが、禰宜の方が上なんです。

禰宜は宮司の補佐を行う人のこと。つまり、今回出てきたダンカンさん演じる彼は、宮司をサポートする役職なのです。

亀が道を示した

さらわれた方久を助けるために、徳政令発布の文を書く直虎。そこにが現れます。

その後の回想シーンで亀之丞が出てきたことから、亀之丞が止めてくれた、と考える直虎。竜宮小僧を匂わせるシーンでは鈴の音が鳴るので、竜宮小僧が亀(生物)を遣わしたのかもしれませんね。

少女漫画でファンタジーな大河ですから、こういうベタな展開の方がついて行きやすいかも。

ベタと言えば、田植えの後に直虎が顔をこすって泥を付けるシーンとか、奥山六左衛門が田んぼにどぼーんするシーン、そして方久が忘れられるオチなど、今回はベタのオンパレードでした。分かりやすさ重点。

ちなみにあの文書、書きかけで放置してましたね。あれ? この途中まで書いた文書を政次に押さえられたら書き足されちゃうんじゃ? と思ってしまいましたが、筆跡でばれるか。偽造がばれたらたぶんハラキリ! だし、政次はそんな迂闊なことはしませんね。

今回のポイントは、ビジョンの共有

村人と和解できた大きなポイントとして、今後の井伊谷をどのように運営していくのか、直虎と村人でビジョンを共有したことが挙げられます。

マネジメントの本などによく出てくる組織運営のコツとして、組織全体でのビジョンの共有があります。偉い人が自分の想いだけを発信していたら、下の人はなかなかついていけません。なぜなら、上から降りてきただけのテーマは自分事として捉えられないからです。

自分事じゃないから、テーマの意味自体は理解しても、行動に反映しにくいんですよね。

でも今回直虎がやったように、自分のビジョンを伝える、村人もどうしたいか聞く、でもって理想とする井伊谷を一緒に想像する、というプロセスがあると、自分事として認識できるし、結束もしやすくなります。

このトークで出た「清風払明月 明月払清風」の禅語にあるように、どちらかだけがあるのではなく、どちらも主体となったり、客体となったりしていくのが大事だよ、というのを実践していたのが良かったです。

直虎の考えだけを通すのでなく、村人の考えだけを通すのでもない。直虎と村人が持っている美しい部分が相互に表れることによって、良き井伊谷を一緒に作っていこうね、と言いたかった訳です。

丁度満月でしたし、村人にとっても何となく意味が伝わったことでしょう。農業を営んでいるからこそ自然に慣れ親しんでおり、綺麗な月や清らかな風の美しさを知っていることだと思います。そうした受け取り側が想像しやすい例え話をしたのもナイスでした。

直虎は説法スキル高いんじゃないか

ドラマの中では、南渓和尚から説法されているシーンが目立ちますが、10年近く寺で修行したとあれば、説法スキルだって高くなっているはず。

ドラマで長々と説法してたら、なんだか視聴者が説法を受けているような気持ちになってしまうため、多分そうしたシーンは描いてないんだと思いますが、実際には説法して回ったことも多かったんじゃないかな。

上記の村人との和解でも、禅語を例に出していましたし。

識字率の向上政策

借金をただ単に帳消しにしただけでは、結局今後も借金をしてしまう可能性があるんですよね。直虎も言った通り、徳政令は一時しのぎの手段でしかありません。

直虎と方久が思い描いていたのは、村の特産品などを売るなどして、継続的に利益を上げられるシステムを作ること。そのための管理を方久が請負い、瀬戸村を潤していくことまで考えていました。

方久はお金に関しては正直な男ですから、最終的に自分にお金が入ってくる仕組みであれば、その過程で他の人が儲けていてもWin-Winであると考えたのでしょう。瀬戸村が潤えば、年貢のとりっぱぐれが無くなりますし。

この仕組みを作るにあたって、大切になるのが字を書くこと。「字を教えてください!」と言っていた村人(NHKの登場人物紹介を見ると、角太郎と言うらしいです)は、手紙の文章が書けなかったことを気にしてこの発言をしていましたが、奇しくも方久が今後提案するであろうポイントでした。

商売をする上で、売り上げ、原価、利益などを明文化するのは非常に重要なことです。会社だって経理の人が文書に残していなかったら、えらいこっちゃですから。

明文化する上で必要になるのが文字。これがあるのとないのとでは大違い。村人が文字を使えるようになるのは、彼ら自身のみならず、直虎や方久にとってもメリットが大きいことなのです。

直虎はとんでもないものを盗んでいきました。村人の心です

カリオストロのエンディングを思い出させるような会話をする政次と禰宜。

「厄介ですぞ、ああいう手合いは」と漏らす禰宜に対し、「知っておる。……昔からな」と答える政次。若干嬉しそうな顔をしているのが印象的。おとわのこと好きすぎです。

政次は裏で糸を引いている、なんて言われ始めました。でも直接的におとわを傷つけるようなことはしません。なぜなら、身の危険がある後見役を辞めて欲しいだけなのですから。

おとわが後見を辞めれば安全な所にいられる、そうすればおとわを守れる、というのが政次の想い。だからこそ、政治に関しては厳しくしているのかもしれません。

ですが、政次にとって最大のピンチが訪れました。寿桂尼から、直虎を連れてこい、と言われてしまいます。

形の上では「申し開き」としていますが、これって直親のときと同じパターンなのです。つまり、またヤミウチ! されてしまうことが予想されるので、政次としては絶対に阻止したいところ。

かといってこれを無視すれば、それが謀反の証拠になるので、なおさら直虎の命が危なくなります。どうする政次。

当ブログでは政次を応援しているので、全力で好意的解釈を行っています。

まとめ

一難去ってまた一難。井伊谷に安らかな日は来るのでしょうか。良くも悪くも今川の存在が大きいです。来週もピンチなようですし、頑張って切り抜けてもらいたいところ。

直虎の行動によって、ちょっとずつ仲間が増えているのもいい感じです。

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