直虎48話「信長、浜松来たいってよ」立場が変われば光秀ヒーロー説

2020年2月7日

そうだ 信長、倒そう。

とどでございます。

今回のサブタイトルの元ネタは「桐島、部活やめるってよ」。

朝井リョウ氏の同名小説から。パッと見て思い出せるタイトルは素敵ですね。

今回は信長をおもてなしするのがメイン。

信長への気の遣いようを見ていると、前作のラスボスが過去編でもっと強い奴に苦しめられている、みたいな感じですね。

大河ドラマでラスボスという表現は正しくないでしょうが、感想を書いているのがゲームっ子なのでやむなし。堪えてくれ。

主人公である直虎が家康と直接話をして、想いを託せたのが良かったです。

前回までのところは万千代を通じてでしたからね。

信長がくるぞ!!

信長が武田討伐の帰りに浜松に寄りたいそうで。

富士山もあるし、物見遊山には最適ですね(ブラタモリ感)。

「些細な粗相もなくもてなせ」

と家康のご達しでした。

のちに天下をとって250年の平和を築いた家康が、ここまで気を遣わないといけない相手なんですね、信長。

うっかりすればぽんぽん首が(物理的に)飛んでいくので、やむなしです。

謎の少年が井戸に

井伊谷にあるご初代様の井戸に謎の少年が現れました。

「ついに竜宮小僧が実体化したのか!?」

なんて勘違いをしてしまいましたが、実は明智光秀の子供でした。

明智光秀が子供を預けたとなると、ついにあのイベントですね。

そう、本能寺の変です。

ここは来週丁寧にやってくれることでしょう。光秀頑張れ。

なぜか之の字が相撲を

信長のおもてなしでは、家康が信長の顔色を伺っていたのが辛い感じでした。

奥さんと子供の仇が目の前にいて、でも頭を下げていなければならないなんて辛すぎ。

じっと耐えているのも彼らの戦いのうちですね。

そこに今川氏真が挨拶にやって来ました。

今回話が出て来ましたが、氏真にとっても織田信長は父親の仇なんですよね。

それでも飄々と信長を楽しませつつ情報収集するあたり、優秀なスパイです。

物語後半に入ってからの氏真の成長っぷりに目を見張るものがあります。

序盤のヘタレキャラが成長した姿はなんだかテンションが上がります。

さて、この氏真が用意した余興で、相撲を見せることに。

現代では色々と話題になっている相撲ですが、なんとここに之の字が参加することに。

「小さいのに頑張っているな。桶狭間の頃の余のようじゃ」

なんて信長も注目していましたが、之の字はどんなきっかけで連れてこられたんでしょうね。

うちに来て京の街を歩いていいぞ

丸腰で。

信長からおもてなしのお返しに、織田領である京の街を丸腰で歩く権利をもらいました。

さらには、主だった家臣も連れて来てね、と熱烈ラブコール。

うん、闇討ちする気満々。

流石にみんな罠だと思っているけど、断ったら断ったで「お前ら俺の呼び出しをシカトしたな? じゃあ斬るわ」と言いがかりを付けられてしまいます。

なんと傍迷惑な。

実質一択というのがいやらしい所です。

このラブコールに井伊の名前が入っていたところを見るに、敵として認めてもらえるレベルにまで万千代は成長していたようです。

子供の素性を炙り出し

一方その頃、直虎は子供の素性を確かめるべく、一計を案じ、井戸端にいた子供がいなくなったと噂を流しました。

噂を聞いた子供の連絡係は大慌て。

急いで依頼主の元へ飛んでいったようです。

かやくつぼを使って大臣を引っ張り出し、キングレオの部屋を暴く、みたいなあの感じ。

今回の大河は、こういう戦でないところでの知恵をよく描いていますね。

TRPGのシティアドベンチャーで敵を罠にはめて有利に進める、みたいな。

氏真が重要な情報を持っていました

大成長を遂げた氏真が、明智光秀の子供を人質として預かっていたようでした。

明智光秀が織田信長を本能寺する計画を立て、それを本気だと証明するために人質として預けた様子。

頑張れ光秀。

ここまで秀吉が出てこないのが不気味ではありますが、最終話あたりでサクッと御逝去なされて、夏の陣で豊臣滅亡、徳川が戦のない世を作りました。完。

くらいにさらっと流されそうな感じ。

去年の大河で半分くらい出ずっぱりだったし、今回はお休みいただく感じですかね。

それはそれとして、信長を本能寺する計画を直虎に喋っちゃって大丈夫なんでしょうか。

誰が仇かと考えるのはやめじゃ

氏真にとっては信長は父親の仇。

直虎にとっても信長は父親の仇。

家康にとっては妻と子の仇。

「仇を討ちたくはないか。私は討ちたい」と意気込む氏真でしたが、直虎にとっては氏真も直親の仇であることに気付いたようです。

この氏真、本当によく周りを見ることができるようになりましたね。

それを聞いた直虎も「誰が仇か、ということは考えないようにしている」と冷静に返します。

家康に想いを託す直虎

氏真との会談を終えて帰途につく直虎でしたが、思い直して徳川へ。

「氏真から話を聞いたよ」なんていって急遽家康と会うことに。

二人とも「戦なんて無くなればいいのに」派なので、波長が合うようですね。

直虎は家康の決断を助けるため、敢えて挑発するような口調で「この話、織田にもタレコミますよ」なんて告げます。

家康ですら怒ってずんばらりんしそうな勢いでしたが、それだけの覚悟を持って家康を助けようとしていたと思えばさもありなん。

最終的に、戦のない世の中を作ることができるのは家康しかいないと背中を押します。

「考えたことはあるが、できないと思っていた」と家康も覚悟を決め始めたようです。

……主人公補正があるとはいえ、家臣の保護者があっさり殿と面会しているのはシュールな感じ。

ゆずってくれ たのむ!!

直虎は井伊谷に帰り、明智光秀の子供である自然(じねん)に「話は聞いたから、もう重荷を下ろしていいよ」と告げます。

自然も辛かったことでしょう、やっと子供らしく自分の感情を出すように。

虎松も他の寺で預かってもらったから、今度は自分たち龍潭寺が助ける番だ、と直虎は巡りあわせを感じているようでした。

以前は政次がやっていた碁の指導も直虎が担当しているようです。

直虎が想いを託すだけでなく、政次から託された想いも一緒に持っているのが素敵。

そんな直虎の元に万千代がやってきたところで、イカ次回。

十中八九家督を譲ってくれ、頼む! の話でしょう。

今や直虎も万千代も徳川家康に天下を取らせる点で一致しているでしょうし、万千代も元服の時期が近いから井伊の名を正式に継いだ方が家康にとっても扱いやすいでしょうし、ついに万千代にバトンタッチでしょうかね。

それにしても、直虎の元を訪ねてきた万千代は常慶たちと一緒にいましたし、ラスボスに挑む前の勇者パーティ感がありました。

ラスボス前に所縁のある人とのイベントで必殺技を覚える、的な。

まとめ

直虎が理想とする世界、家康が理想とする世界は同じく戦のない世界でした。

家康と直接話した上に想いを託したので、いよいよ直虎の物語も終わりかな。

メインシナリオではついに本能寺の変ですね。

悪く言われがちな明智光秀ですが、立場を変えて見るとこんなにも応援したくなるとは。

おまけ

サブタイトルの元ネタ集作りました。