ドラクエ2は恐ろしい難易度だった記憶ばかりがよみがえる

ドラクエ2は恐ろしい難易度だった記憶ばかりがよみがえる

今までにやったゲームで己を語るシリーズ。どうもtodo(@Explorers_todo)でございます。この記事は元々別ブログで公開していたものを移設・アレンジしています。

上の記事でドラクエ1の思い出も語ったし、ドラクエ2についても語っておきたいと思い立ちました。

ドラクエ2の思い出を一言に集約するなら「難しかった」です。

バランス調整がされてないと噂されるレベルで鬼畜なロンダルキアがよく話題に上りますが、個人的にはムーンペタ周辺でラーの鏡を探している辺りがきつかったです。

まぁFC版はクリアできなかったんですけどね!

ところで、スーファミ版のハーゴンの神殿って、都庁に似てません?

 

 

初めてクリアしたのはやっぱりGB版

ドラクエ1をクリアしたのと同様に、やっぱり初クリアはゲームボーイ版でした。

初挑戦はFC版のドラクエ2だったものの、ムーンペタ周辺でムカデやマンドリルに蹂躙された思い出が蘇ります。確かムーンブルグの王女を仲間にして、船に乗ったところまでは進んだのですが、船の財宝が見つからずに心折れた記憶があります。

確かそのあたりで復活の呪文を間違えてメモしちゃって、何時間か分のレベルアップが消えたのもその要因かも。「」と「」を間違えたんだと思います。今でこそHD画質のゲームが当たり前になっていますが、当時のブラウン管のテレビで文字を判別するのはなかなか難しかった記憶があります。

そして少し時間が経った後にゲームボーイ版のⅠ・Ⅱを買ったのでそこでリベンジしました。FC版が凶悪な難易度だった記憶しかないので、GB版は思いのほかサクサク進んだ記憶があります。

 

復活の呪文

今考えてみても面白いシステム。パスワードでゲームの進行状況を記録するのは子供心に感動しました。

利便性だけなら間違いなくセーブする方が良いのですが、『LoveSong探して』を聞きながら一生懸命復活の呪文を入力しているのもまた風情を感じた訳です。いとをかし。

ちなみにLoveSong探してを歌っていた牧野アンナさんはアイドルを辞めた後は沖縄でダンスのインストラクターをしたり、最近ではAKBグループの振り付けをしているそうな。

復活の呪文といえばレベル48からスタートする例の「もょもと」が有名ですね。

ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺ……

はドラクエをやったことがある人だったら一度は聞いたことがあるかもしれません。

プログラミングをするようになってこの復活の呪文の仕組みについて知ったのですが、データそのものを保持する文字や、このデータが正しいものかチェックする文字などが含まれています。チェックを通るように文字を選べば結構遊べるんですよね。

ちなみに『ドラクエ2ってクトゥルフ神話モチーフでは?』という真面目にふざけたページでは、教団員向けの復活の呪文を作って公開しているのでよかったらこちらも(笑)

 

開幕旅の扉

ゲームを開始すると、ローレシアの城に謎の渦があることに気付きます。これがワープポイントであることを真っ先に教えてくれる演出がニクいですね。ゲーム開始直後にゲーム内の要素をチュートリアルとして説明するのはドラクエ1でもありました。

ローレシアの城にある旅の扉から飛べるのは、海に囲まれたポツンと一軒家。海を挟んで町が見えますが、この時点では行くことはできません。この時点で、「海に囲まれた町に行く方法があるのかもしれない」と想像が膨らみます。ゲームに慣れたユーザーなら船の存在に気付くかもしれません。

ゲームの途中で初登場すると警戒してしまいますが、このように序盤から登場していれば「あ、ワープポイントだ」と積極的に使っていくことができます。特に太陽の印があるほこらでは旅の扉が3つも並んでいますから、「今度はどこに飛ぶんだろう」とワクワク感を高めてくれます。

 

いやー さがしましたよ。

ドラクエ2を象徴する言葉と言ってもいいかもしれません。

序盤、一人旅でスライムやドラキーにボコボコにされながらサマルトリアの王子を探すことになります。サマルトリア城に行けば「勇者の泉に行った」と言われ、勇者の泉に行けば「ローレシアに向かった」と言われ、ローレシアに行けば「お前を追ってサマルトリアに向かった」と言われるなど、たらい回しの洗礼を受けることになります。

ヘトヘトになりながらサマルトリアに向かう中間のリリザの村で休もうとすると、宿屋に緑のやっこが。

話しかければ「いやー さがしましたよ。」と呑気にのたまうではありませんか。

こっちのセリフじゃい!!

とは言えサマルトリアの王子だってこっちを探してたんだから、おあいこかもしれません。ドラクエ4コマ劇場ではよくネタにされていました。

パーティ加入時にセリフがあるのもいいですね。一人旅をしていたドラクエ1から進化して、仲間と会話して一緒にパーティを組む時のワクワク感がとても良いです。

 

マンドリルの恐怖

何度でも言いたくなるのが難易度について。特にムーンペタ周辺が一番きつかったんです。

その原因がマンドリル。出現エリアここでいいのか? と突っ込みたくなるレベルで攻撃力が高く、サマルトリアの王子はだいたいこいつにやられてました。

ムーンブルグの王女が加入してからは、一番警戒しなきゃいけない敵です。ムーンブルグの王女はなんとレベル1でパーティ加入となるため、運悪くマンドリルに会おうもんなら、一撃でやられてしまいます。しかもマンドリルはムーンブルグの王女が好きで、よくホールインワンをキメてくるんですよね。データ的に狙いやすいとかはないようですが、どうしてもやられた時の印象が強くて……。

GB版ではそれほど脅威に感じた記憶はないものの、FC版で恐怖を刻み込まれていたためか、MPを気にせず常に全力で戦っていました。ガンガンいこうぜです。

また、ムーンペタからルプガナに向かうまでの道のりも異様に長いのが辛さをブーストしています。色々と調べてみると、ムーンペタとルプガナの中間に砂漠のオアシスのような地形があるのですが、開発当時はここに街を作成する予定だったそうです。しかし容量削減のためにあえなく削られ、結果として鬼のような長さの道を歩かされることに。

RPGといえばリソース管理が重要ですが、この道中はうまく逃走を使いながらHPとMPを温存しながら進まないといけないという醍醐味があります。

 

船の財宝が見つからない

マンドリルに何度も強制送還されながら、辛うじてルプガナに辿り着けば、今度はグレムリンの洗礼。とは言っても、宿屋に泊まったおかげで負けたことはなかったですけど。

問題はここからで、船を入手すると行ける場所が増えるんですよね。これはわくわくする反面、下手に見知らぬ土地に行ってしまうと、超強力な敵にボッコボコにされる恐怖もあります。

でもって一番きつかったのが船の財宝を見つけること。これがないとやまびこの笛が手に入らないので、初プレイでは紋章の場所が分からず\(^o^)/になります。

船の財宝は海のど真ん中にあるので、海上を延々とウロウロしていました。海の敵がこれまた強く、しびれくらげとかうみうしとか、やばい敵がわんさか出てくるんですよね。

ゲーム的には「しらべる」コマンドで一発で宝を引き揚げてくれますが、実際にサルベージすることを考えると、素潜りで海の底まで潜り、そこから宝箱を見つけて引き揚げてくるというとんでもない離れ業をやってのける王子たち。サマルが船上で周囲の警戒をしつつ、バギなどの風を操る呪文を使えるムーンが空気を送って、ローレが海中を探索する、みたいな感じでしょうか。

プレイヤーは「しらべる」を連打していれば済みますが、これが空振ったりすることもあると考えると、実際に潜っている王子たちはたまったもんじゃないですね。「しらべる」コマンドのなんと重いことか……。

ルプガナで「船を借りる」という表現をしていることから、もしかしたらサルベージの装備がある船に乗っていて、船乗りたちが協力してくれているのかもしれません。3か国のバックアップを受けたサルベージ事業と考えれば、彼らも報酬が期待できるでしょうからやる気も出るでしょうし。なんなら引き揚げの時だけルプガナから船団でやってきて、ローラー作戦で捜索をしていたのかも。

 

アレフガルドに上陸

ここからはファミコン版では心が折れたのでゲームボーイ版でのプレイを思い出しながら。

船を手に入れて一番近くの大陸にいくと、上陸したときにフィールドのBGMが変わります。直前にゲームボーイ版に同梱されているドラクエ1をやっていたので「おおっ! アレフガルドじゃん!」となりました。

FC版のドラクエ1をやって、FC版のドラクエ2を待ち望んでいた世代にとっては特に感動ものの演出だったことでしょう。

RTAやTASだと必須のイベントがないことからスルーされがちなアレフガルドですが、実際にプレイして上陸した時の感動はひとしおです。

設定ではドラクエ1のおよそ100年後の話がドラクエ2になっています。ドラクエ1でりゅうおうを倒して平和を取り戻した勇者はラダトームの王様からラダトームを継いでほしいと言われますが「私の治める国があるとしたら、それは私自身で作ります」と言ってアレフガルドを去っていきます。

その子孫がローレ、サマル、ムーンたちでした。ラダトームの姫だったローラ姫と結婚したので、ローレたちにとっては親戚の国に行くような感じですね。バージョンによっていつから100年後なのかはっきりとしませんが、3つの国に別れてから100年後とする説が多いでしょうか。

メルキドがなくなっていたり、他の町に入れなかったりと、時代の流れで町が消えたのか、容量の問題で存在していないのか、といった大人の事情を察する部分でもあります。

りゅうおうの城に行くとりゅうおうのひ孫がいます。前作のりゅうおうとはうってかわって気さくなキャラで、ハーゴンを倒した後は「ワシのことはりゅうちゃんとよんでいいよ」とフレンドリーです。

100年前のりゅうおうのひ孫となると、人間と同じような寿命のような気もしますが、20年、30年くらいで成竜になって子供を産んだとすれば人間と同じくらいの世代で子供が生まれてくるような感覚でしょうか。ドラゴンは大人になってから200年、300年くらい生きる、みたいな感じだとすれば100年後にひ孫がいてもおかしくはなさそうです。

あるいはドラクエ1の時点で孫までいたと考えれば、100年でひと世代くらいが妥当でしょうか。

100年前にひいじいちゃんがモンスターの軍勢を率いてラダトームと戦ったことから、ハーゴンが暴れ回っているのを見ても自分で止めに行くことはないようです。もし自分がハーゴンを攻めに行ったら、人々が不安になって刃を向けてくるかもしれませんからね。3か国の総意として正式にハーゴンを止めに行く主人公たちを助けることで、自分の平穏な生活を守り、気に入らないハーゴンも始末できるという政治的にも長けた判断を下せるのがひ孫だったりします。

 

世界を放浪

FC版で見られなかったその先を楽しみながら進めました。FC版が嘘のように進むんですよね。ドラクエ4コマを読んでいたせいか、イベントもなんとなく進めやすかったです。

ペルポイで謎の空欄にあるアイテムを買ったり、ラゴスという男をさがしたりと探検要素もあるのが楽しかったです。

サマルトリアの王子が倒れたときはきつかったですが、なんとか噂のロンダルキアへの洞窟まで辿り着きました。

ファミコンではサマルが倒れるイベントはなくて、リメイク版だけのイベントだったんですね。世界樹の葉の存在を知るためにいいイベントだったと思います。

 

ロンダルキアへの洞窟

洞窟自体が長いし、出てくる敵も強いしで多くのトラウマを生み出したロンダルキアへの洞窟。FC版は鬼のような難易度だったと言われていますが、リメイク版だって十分きつい場所でしたよ。

稲妻の剣を見つけるためにうろついていたら、ドラゴンに「上手に焼けましたー」されるのも恒例行事。さらには抜けた先でギガンテスやブリザードが待ち構えていて、油断して即強制送還になって、あの長い洞窟を「もう1回遊べるドン!」してくれる粋な仕様。油断しなくてもザラキでデスルーラして飛ばしてくれます。

ここでコントローラーを投げてもしょうがないと思う。

後になって調べてみると、発売まで切羽詰まっていたためか開発中にドラクエ2を通しでデバッグした人はいなかったらしいですね(驚愕)

「多分このくらいのレベルで到達するだろう」という見込みで設定したために、伝説として語られるような難易度になってしまったようです。

さらに調べてみると、発売日を公表してからテストプレイしてみたら、なんとローレシアの城周辺ですでにバランス崩壊していたとか。いきなり5対1の状況になったりしたんでしょうか。結局デバッグすればするほど作業が膨らんでいく地獄のループに陥ってしまったことで、満足度9割でリリースしたとのこと。

後年のリメイクで遊びやすい難易度になったことを考えると、これが本来実現したかったことなんだなと感じます。

 

ハーゴンの神殿

このゲームをやってた頃は見たことなかったんですけど、大人になって東京に行ってから気づきました。リメイク版のハーゴンの神殿ってフィールドでの見た目が都庁ですね。

そんなハーゴンの神殿では、階段が見つからなくて心折れた人もいたはず。私も人に聞いてやっと2階に進めました。でもって途中で待ち構えている中ボスたち。これがまたえげつない強さ。細部までこだわった心折設計です。

後になって知ったのが、この中ボスたちがドラクエ2のサブタイトルの「悪霊の神々」だそうで。ベリアル、バズズ、アトラスと、確かに神様や悪魔に関係のある名前ですね。最後が特に。悪魔合体させてそうな名前ですし。

RTAで人がプレイしているのを見て初めて知ったのですが、ラスボスのシドーはたまに先制攻撃をしてくるらしいですね。スクルトなどで固める前にこれをやられると有無を言わさず全滅コースです。ダメージ+昏睡で行動不能なんていう悪魔めいた攻撃もしてくるので目も当てられません。

 

この道わが旅

エンディングでは「この道わが旅」という曲が流れます。ダイの大冒険でも流れていた名曲。ドラクエ2は他の作品と比べて歌モノのようなBGMが印象的です。LoveSongさがしてもそうですし。

3人そろった後のフィールドの曲(果てしなき世界)も良いですね。名前が少ない時のBGMもいいですが、3人揃ってこれから広大な世界を冒険するぞ! という感じが現れています。

 

モンスターズ+でもちらっと

漫画モンスターズ+でもドラクエ2の3人組が出てきました。破壊神を破壊した男、なんて言われて恐ろしい強さを見せたローレシアの王子。

確かに破壊神を倒しちゃってますからね。一般人からすれば畏怖の対象です。ドラクエ1の時代はレベル30が成長限界だったのに、3人ともそれを越えちゃってますし。

結局一般人に怖がられたのってバズズのせいだったので、3人そろった後は何とかなるでしょう。彼らなら手を取り合っていけるはずです。

それにしても漫画版のサマルトリアの王子はイケメンすぎませんかね? 「いやー さがしましたよ。」とか言わなそう。

 

現在の入手方法・遊ぶ方法

2020年9月現在、最も簡単にドラクエ2をプレイする方法は、ドラクエ1と同様、スマホアプリを入手することでしょう。ドラクエポータルアプリをインストール後に買えます。ドラクエ1よりはちょっとお高め。

復活の呪文で遊ぶ場合はファミコンのカセットを入手するのをおすすめします。Wiiを持っているなら25周年記念の1・2・3を入手するのもあり。こっちは結構お高めかも。

お手軽にプレイしたいならスマホ版、雰囲気を味わいたいならファミコンやスーファミのソフトを入手するのがおすすめ。

PS4やNintendo Switchを持っているならダウンロード版で遊ぶのも簡単です。

 

まとめ

ドラクエ1に引き続き、ドラクエ2の思い出を。語りだせばきりがないですが、あの敵の強さがあったからこそ、印象に残った部分も多いかもしれません。

FC版でエンディングを見た勇者たちには頭が下がります。

そして加入時に仲間のセリフが用意されているなど、ロト3部作の中では仲間のキャラクターが立っている作品でした。この辺りもドラクエ2ならではの魅力だと思います。

 

     

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