西郷どん第18話「流人 菊池源吾」字幕を出すなら薩摩言葉から出してくいやんせ

2020年2月10日

やさぐれ西郷

とどでございます。

月照と一緒に冬の海に身投げをした西郷さん。

奇跡的に命を取り留めたものの、生きていることが幕府にバレたら薩摩がやばいので、偽名を使って奄美大島に幽閉されることとなりました。

奄美編だけあって、オープニングの歌パートに歌詞がついていたりと、新章突入した感じ。

あと奄美んちゅぬ島口に字幕つけんなら薩摩言葉で字幕つけて欲しかったち。

1話とかマジで西郷さんたち何言ってるか分かりもはん!! って感じでしたもんね。でもだんだんと薩摩言葉のリスニングができるようになった気がしますし、奄美弁もそうなるといいなぁ。

前回のあらすじ

月照様を連れて薩摩まで戻ってきた西郷さん。

薩摩藩の実権は我らが斉彬様と反目していた島津斉興が握ってしまい、幕府に忠誠を尽くす方針に転換してしまいました。

西郷さんと月照さんは日向送りという名の処刑になってしまうことに。

大久保正助が助命嘆願に走り、なんと斉興と取引をし、条件次第で西郷さんを助けてくれることになりました。

その条件とは、月照を斬り捨てること。

西郷さんは、自分のために駆けずり回ってくれた正助に感謝しつつも、月照さんを斬る事はせず、震える月照さんを抱き寄せながら冬の海に二人で身を投げたのでした。

今回はこんな話

今回のハイライトはこちら。

  • 舞台は奄美大島へ
  • 月照さんと身を投げた西郷さんはなんとか一命を取り留めた
  • 生きてることがバレたら幕府にやられるので、名前を変えて奄美大島に幽閉
  • 奄美大島では薩摩圧政に苦しんでいた
  • 薩摩を憎むとぅまさんと出会い、心を開かない西郷さん
  • そんな西郷さんに呪いをかけるとぅまさん
  • 薩摩が年貢を厳しく取り立てて、奄美の人々は困窮
  • 砂糖を舐めただけで子供が罰を受けることに西郷さんブチギレ
  • 橋本左内の訃報を知り、大雨に打たれた挙句高熱で倒れる西郷さん
  • ガチで呪いが効いてしまって後悔し、必死に看病するとぅまさん
  • 復活した西郷さんはとぅまさんに島のことを教えてもらうことに

……なんかおかしいけどまぁいいや(適当)

今回も気になる所を中心に。

オープニングちょっと変わったよね?

今までウミガメが出てくるあたりから「アーーアーーーーーアーーアーーーーー」と歌が流れていましたが、今回はそこに歌詞がついていました。聞き取れないけど。

太鼓→山道→滝→ウミガメの順なので、来週聞いてみて。

ちなみに歌っている里アンナさんは奄美市出身の歌手。今回、とぅまの兄である富堅(とみけん)の奥さんである里千代金役として出演してました。アンゴを差し出す話をしているときに、「あの男の所に行ったら追い返されたンゴwww」って言ってた人ね。

こうやってオープニングが変わると第二部が始まった感がありますね。

橋本左内も安政の大獄で井伊直弼にやられましたし、第一部に出ていた主要キャラが退場していくのが結構きついですね。

奄美弁に字幕

字幕付けるなら薩摩言葉の時から付けなさいよ!!

第一話で全国津々浦々の非ネイティブ薩摩人がどれだけリスニングに苦労したことか……!

「じゃっどん」「あいもはん」「たもんせ」「おやっとさぁ」など、今でこそなんだか愛着がある言葉ですが、当時は何が何やら分かりませんでした。

それが江戸編では薩摩言葉が懐かしくなる始末。江戸の言葉はいいから薩摩弁喋れよ! とまで思いました。嘘です。

今度はその薩摩言葉と奄美大島の島口がコラボレーション。

ドラマの中では字幕が表示されるなんていう破格の待遇でした。字幕があるからなんとなく言葉も分かる感じ。

薩摩ですら遠い感じがしていたのに、さらに遠く感じますね。

字幕ついて便利! と思う一方で、画面を見続けてないと話を追えないのはやっぱり辛いっす。

島の女性たちの手には魔除けが

奄美大島の女性たちの手には魔除けがありました。

聖杯戦争でも始めるのかってくらい令呪っぽい感じ。

西郷さん的には刺青は盗人のイメージだったようですが、島の人々にとっては立派な魔除け。文化の違いで相手を傷つけてしまうすれ違い感もありました。

西郷さんが島のことを本当に何も知らないんだというのが伝わってきます。

予告で散々とぅまさんと結婚するのを見ているから安心できますけど、よくこの第一印象から結婚まで持って行きましたね。

西郷さんマジタラシ。

外から見るとファンタジー感

ユタと呼ばれる、神様の神託を受ける預言者的存在もいました。

「神様」とか「言霊」といった単語が飛び交っていると若干ファンタジーのようにも思えますが、西郷さんは西郷さんで斉彬様に子供ができるように願掛けとして不犯の誓いを立ててましたし、形は違ってもなんらかの信仰を持っている点で彼らは共通しているようです。

とぅまさんは海の神様に「あの男に災いを!!」と言ったことで西郷さんが倒れたと信じていましたし、言葉に力が宿るんだと感じているようでした。

そうかと思えば、ユタさんは「この島の蚊が悪さをした」と医者のようなことも言ってました。

信仰や民間療法などが入り混じった感じですね。

そう考えると、当時の人にとって西洋医学なんかも同じような印象だったんでしょうか。薬を飲んで直す東洋医学から見れば、西洋医学の外科的手術なんて「何してんの!!」ってくらい違うものでしょうし。

西洋医学を身に付けていた橋本左内も異端児扱いされていたんじゃないかな。

全然ストーリーに触れない感想文

ってのもアレだし本編で気になった所に触れると、「民のため」と言って国のあり方を変えようとした斉彬様でしたが、その影には年貢に苦しむ奄美大島の人々がいました。

「蘭癖の殿様が亡くなってせいせいした」と、とぅまさんに言われる始末。

斉彬様の後を追おうとまでした西郷さんにとっては許しがたいことでした。でも薩摩の役人たちが奄美の人々にしていることは、もっと酷いことなんですよね。

斉彬様の理想が光の部分だとすれば、奄美大島の現状は薩摩の闇。

そんな状況にありながら、高熱に倒れた西郷さんを助けようとずっと看病していたとぅまさんマジ女神。

西郷さんは心打たれて島のことから知ろうとします。斉彬様が奄美大島の現状を知ったら、多分「民のために」行動するはず。その斉彬様から「わしになれ」と言われた西郷さんは、奄美大島の人々が前を向いて暮らせるように行動するんじゃないかな。

まとめ

予告からして気合の入っていた奄美大島編がスタートしました。

西郷どんでは演出が凝ってるから、字幕も新たな試みとしていい感じ。

雰囲気からしてガラリと変わった感じがあるので、またしばらく新鮮な気持ちになりそう。