いだてん6話「お江戸日本橋」は颯手達治の小説か柴田錬三郎の小説か

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スウェーデンまで走っていきます

とどでございもす。

今回のサブタイトルは候補がいっぱりありすぎて特定は難しいかも。

お江戸日本橋」は明治ごろまで流行っていた民謡で、その名前を取った小説が2つあるんですよね。

ひとつは1963年に刊行された颯手達治の「お江戸日本橋」、もうひとつは1964年に刊行された柴田錬三郎の「お江戸日本橋」。どちらも同じ名前で出てるんですよねぇ。

ドラマの中では、志ん生が師匠を車に乗せて走る道として、そして金栗四三が走る道として日本橋が出てきました。東京オリンピック前の日本橋ではおじいちゃんになった金栗四三(らしき人)が走っている姿も出てきましたね。相変わらず冷水浴もしているのでしょうか。

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今回のサブタイトル

颯手達治の「お江戸日本橋」、あるいは柴田錬三郎の「お江戸日本橋」だと思います。文学作品縛りということを考えるとこのどちらかでしょうね。

まるでよく知っているかのように書きましたが、すみません、どちらも読んだことないっす。

内容を考えずに言うならば、今回のテーマは日本橋だったのでドンピシャなタイトル……かも。

金栗四三が走る練習コースも、志ん生(若)が師匠を乗せて走るコースも日本橋を通るものでしたし、最後のシーンでは二人がすれ違うシーンがありました。ベタだけど、ダブルヒーロー制のお話で二人の主人公が交差するシーンは胸が熱くなります。

もうひとつのテーマとしてスウェーデンへの渡航費・滞在費の話が出てきました。お金の話はいつも付いて回りますが、お金といえば銀行。日本で一番有名な銀行で、三島弥彦のお兄さんが頭取を務めたこともある日銀が日本橋にあります。

東京オリンピック開催に伴って高速道路が通った日本橋の姿もありましたし、今回はここがキーポイントでした。

ツンデレ播磨屋さん

播磨屋さんが早速デレたみたい。

「うちの足袋が悪いせいで負けたなんて言われたらたまったもんじゃないからな」なんつって足袋を作ってくれました。ベジータ感。

ドラマの後半では清さんと一緒になってトレーニングのコースについてもアイディアを出してくれましたし、なんだかほっこりとしました。

それにしても下町っ子の播磨屋さんや清さんは「ぎゃん行ってぎゃん行ってぎゃん行ったらよかとですね」なんて言われて分かるんでしょうか。

五りんの父親は清さん説

神木隆之介さん演じるオリジナルキャラの五りん。播磨屋の店員さんだった母がどうやって父と知り合ったか知りたい、なんて言ってました。

今回見ていて思ったのですが、五りんの父親、清さんじゃなかと?

播磨屋に良く出入りしているみたいだし、金栗四三と一緒にマラソンで走る道を考えたりしてましたし。

五りんは父親の言いつけで冷水浴をしているようなので、清さんが金栗四三から冷水浴を布教されて、それを子供にも言ったのかも。

「志ん生の富久は絶品」なんて五りんの母親が言っていたのも、のちの志ん生である美濃部孝蔵と知り合いの清さんの影響だったり……?

オリンピックってなんぞ?

オリンピック予選会で優勝した金栗四三少年、オリンピックを知りませんでした。

嘉納治五郎先生はオリンピックについて熱く語っているのに、推薦されている当の本人は何もわかっていない様子。

この温度差がシュールです。

確かに、視聴者はオリンピックについて知っているし、嘉納治五郎先生がオリンピック参加のために頑張っている姿を見ているから一緒になって盛り上がってましたが、当時のことを考えれば知名度はそんなにない……かも。

しかも国を背負って戦う、負けたら切腹なんて旧時代の考え方をしていた金栗四三。そんなオリンピック怖すぎぃ!

すみませんすみませんと固辞したせいか、憧れだった嘉納治五郎先生にがっかりされる始末。悲しい。

渡航費5000円也

可児くんが試算したストックホルムオリンピックに5人の選手を派遣する旅費、しめて5000円。

可児くんの給料の7、8年分、なんてあったのでちょっと計算してみましょうか。

可児くんは東京高等師範学校の助教授だったそうなので、現代だと准教授相当かな。東京高等師範学校は現在の筑波大学の前身なので、国立大学の給料で計算すると、平均値で700万円くらい。

700万円が7、8年分なら、約5000万円〜5500万円程度の金額です。当時の1円が現代の10000円として計算するとちょうどくらいでしょうかね。現代の20000円相当で計算しちゃうと5人送るのに1億円。確かにこれだけのお金を引っ張ってくるのはきついですね。

この後嘉納治五郎先生に丸め込まれた金栗四三は1800円を自費で賄うように言われてしまうのですが、当時の1800円は現代の価値にして1800万円〜3600万円。大学生がこれだけのお金を工面するのは無理ゲーです。今だったら家一軒建つかも。

学費免除の東京高等師範学校なのでその部分は良くても、生活費だって必要だし、足袋にお金かけてるしでなんだかんだ出費も多そうですもんね。

実家に手紙を出したものの、「オリンピックに出るので3000万円仕送りしてください」なんて手紙が来たら「お前は何を言っているんだ」となること間違いなし。

今でこそ「オリンピックに出ます!」なんて言ったらみんな応援してくれるでしょうけど、そんな下地がないところで大金を援助してくれというのもしんどいですね。

次回は出資者集めを頑張るのかな。

杉本哲太さんの顔芸

嘉納治五郎先生がいる学長室に飾られたオリンピックのポスター。

事あるごとにそのポスターがずり落ちるのですが、杉本哲太さん演じる永井道明が「あ〜〜〜〜〜!!」と顔芸をしてたのを見てなんか既視感が……と思ったら、直虎の時も父親役で「あ〜〜〜〜〜!!」と顔芸してましたね。

大河に出てる人って数年おきに見かけるから、前回の役を思い出したりします。

セルフオマージュとかあるんですかね? マッサンでエリー役だったシャーロット・ケイト・フォックスさんもいるし、朝ドラを見ていた人に分かるネタとか仕込まれてたりして。

まとめ

オリンピックへの出場権を手に入れたのに、お金の問題で参加できないかもしれない金栗四三。お金はあるけど親や兄を気にして出場しないと言い張る三島弥彦。

まだ誰もやったことがないことに飛び込むのって、ものすごく勇気が必要だということを改めて教えてくれます。

オリンピックに出ることが栄誉である現代と違って、オリンピックに出ることの価値をまだ感じていない彼らはどのようにスウェーデンに向かうのでしょうか。

次回のサブタイトルは「おかしな二人」。ニール・サイモンの喜劇です。初演が1965年と、東京オリンピックの次の年ですね。日本を飛び出してアメリカの作品も出てきました。

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