いだてん15話感想「あゝ結婚」まさかの結婚とまさかのプロ宣言

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プロのランナーを目指します

とどでございもす。

オリンピックが終わって帰省した金栗四三を待っていたのは縁談でした。そのお相手はまさかのスヤさん。

スヤさんと言えば池部さんと結婚して、金栗四三の初恋が破れて……みたいな感じでしたが、なんと池部さんの旦那さんが亡くなってしまい、家を残すために金栗四三を養子にして結婚させるとかなんとか。

昔は血の繋がりがなくても家を残すために養子縁組を行うなんてのがよくあったんですかね? 戦国武将ではよく養子縁組があったようですが、庄屋さんもだとは。

庄屋さんは今でいう村長みたいなもんですから、家がなくなると村の雇用とかもなくなって地域住民が路頭に迷うことになります。なので家は続けないといけないんですね。

……なんて事情は全てすっ飛ばして「自分はオリンピックに全てを捧げます」とトレーニングに励む金栗四三。サイヤ人みたいな思考ですね。

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今回のサブタイトル

今回のサブタイトルは「あゝ結婚」。東京オリンピックの年、1964年に公開されたイタリア映画が元ネタです。日本での公開は翌年の1965年。

その原作は1946年に発表されたエドゥアルド・デ・フィリッポの喜劇『フィルメーナ・マルトゥラーノ』です。ソーセージ・マルメターノみたいな名前ですね。

帰省したら祝言とかスピード婚どころじゃないです。でも初恋の人が相手ならありか……?

今の結婚に対する考え方と、昔の結婚に対する考え方は大きく違っていますから、大正ではこれがモダンな考え……って訳でもなさそうでしたね。金栗四三は戸惑っていましたもの。そりゃそうか。

祝言の時に能の『高砂』が歌われました。2016年の真田丸では徳川軍を挑発する時に歌われ、2017年の直虎では今川領にいた瀬名が高砂をBGMに怒りのダンスを踊っていました。今回は正しい用途で使われました。

能の作品を歌舞伎役者である中村シドーさんに歌わせてるのもいい感じ。

池部さんの狙いはスヤさん

池部幾江さんは息子に先立たれ、残されたスヤさんも池部の家にいる理由がなくなったから実家に戻ってしまったとか。

スヤさんのことを実の娘のように気にかけていたことから、スヤさんに池部の家にいてもらうために金栗四三を養子として、再婚させようとしていたみたい。

……いやこれ金栗四三巻き込まれて怒られるとかかわいそうでしょ。まぁオリンピックに出場するための渡航費を出してくれた恩義もあるし、それに応えるのが筋か。冷静に考えたら初恋の人と結婚できるんだし、二つ返事で頷く案件ですね。

池部幾江さんは今でこそ庄屋の代表ですが、金栗家とは遠縁なんですって。金栗家に力を貸してくれるのもそれがあったからかしら。

あと「この広い家に一人でいるのは辛い」と漏らしていたのはちょっと心にきますね。自分も夫を亡くしているし、その上一人息子にも先立たれ、スヤさんも実家に帰って……とみんないなくなっちゃうのは辛いです。

スヤさんも夫を亡くして池部の家にいるのは辛いだろうけど……みたいな葛藤があったのがまた切ない。

祝言即帰京

祝言をあげた金栗四三はまさかの翌日に東京に帰ることに。

「自分の最優先事項はオリンピック」と結婚したばかりの妻に言い放つのは中々のフリーダムさです。でもスヤさんはストックホルムオリンピックの時に誰よりも応援してくれていたし、離れてても支えてくれていたんですよね。なんて聖人なのでしょ。

このシーンで金栗青年が「どうしていいか分からない感」を出していたのもオリンピックに全てをかけてる感じがして良かったです。心を落ち着かせるために「失敬!」なんて水を浴びに行くのもシュール。この水浴びが今回のオチに使われるとは……。

スヤさんまでも水浴びの世界に飛び込むとは思いませんでした。夫婦揃って水浴びするとか仲良いどころの騒ぎではありません。

ぷろふぇっしょなる

スポーツで飯を食べるなんていう発想がない時代に、金栗四三はその進路としてプロのスポーツ選手を目指すことにしました。

高等師範学校を卒業したら学校の先生になるのが通常のキャリアでしたが、そこに真っ向から立ち向かってマラソン一本で生きていくロックな生き方です。

今でこそ自分の責任と権利において自分の将来の進路を選択できるようになりましたが、当時はレールから外れるとか信じられない時代だったと思います(想像)

誰もやっていないことをやってのける、それが金栗四三の強さなんです。多分。

あと現実の方の金栗四三さんは普通に教師として働きながらトレーニングを積んでオリンピックに出たとかなんとか聞きましたが、どっちであったとしてもオリンピックに出れる選手だからすごいわ。

教師をやりながらマラソンの大会に出るというのは、公務員をやりながらマラソンの大会に出場し続けていた川内優輝選手が思い出されます。彼は2019年の3月末で公務員を退職してプロのランナーになったので、物語の金栗四三と同じようにぷろふぇっしょなるです。

新しい師匠と喧嘩する志ん生

前回師匠である円喬の計らいで、新しい師匠について全国行脚に回ることになった志ん生。

円喬からは『ふら』がある、と褒められていた志ん生。全国行脚で訪れた浜松では前座として高座に上がったものの、誰一人客を笑わせることができずに撃沈。

この時の誰も話を聞いていない感じが志ん生(老)パートと対比になっていていい感じです。志ん生(若)もお客さんの顔はそんなに見ていなくて、自分の覚えてきた話を間違えずに喋っているだけ、という雰囲気が伝わってきました。

それを新しい師匠に指摘されてブチギレるのも江戸っ子っぽさが出ていました。円喬の元を離れたら昔の孝蔵に戻ったような感じです。結局新しい師匠と喧嘩して追い出されましたが、万朝も一緒についてきてくれたのが個人的に良かったです。

この浜松で出会ったのが「まーちゃん」と呼ばれる生意気な中学生。彼も河童軍団に混じって泳ぎを練習していました。この時のナレーションが「この河童軍団の中から金栗、三島に続いてオリンピック選手が現れる」みたいな感じだったけど、いやもうこれまーくんでしょ。

成長したまーちゃんがオリンピックでどんな泳ぎをするのか楽しみです。

まとめ

進路の問題はいつの時代も学生の頭を悩ませる問題。金栗四三はプロのマラソンランナーを目指して進んでいくようです。これからスポンサー契約とかする感じなんですかね?

「足袋を宣伝するからスポンサーになってください!」みたいな。

次回のサブタイトルは「ベルリンの壁」。元ネタは……なんでしょうね?(無知)

中村鈴子著「句集 ベルリンの壁」か明欣治著「雑文集 ベルリンの壁」あたりでしょうか。ベルリンの壁をテーマにした作品は数多くありますが、ドンピシャでこのタイトルの作品はこの辺り。文学作品でなければ歴史を扱った本としてエドガー・ヴォルフルムの「ベルリンの壁−−ドイツ分断の歴史」があります。

ベルリンの壁が存在していたのは1961年から1989年の間。東京オリンピックが開催されている期間にはすでに壁が存在していたようです。

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