技術的な視点で、新卒で入った会社で3年働くメリットを考えてみる

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新卒で入った会社がブラックだった時の顔

とどでございます。

「とりあえず3年」はどの立場の言葉なのか費用の面から考えてみる』では、「とりあえず3年」という言葉を蔓延させることで誰が得するのか、お金の観点で考えてみましたが、結果として得をするのは経営者だと分かりました。

ただ、あちらではお金の話だったので、今度は技術とか能力とか、働く側にとってのメリットを考えてみたいと思います。

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目次

  1. 3年働くと何時間働いたことになるのか
  2. プロジェクト、いくつくらい出来るかな
  3. 新たに人間関係を構築するリスクが減らせる
  4. 例外はブラックなカンパニーにいる場合
  5. まとめ

3年働くと何時間働いたことになるのか

1日8時間働くとして、3年ではどれくらいの時間働いたことになるのか考えてみましょう。

1週間だと、8時間 * 5日 = 40時間。

1カ月の営業日を20日と仮定して、40時間 * 4週間 = 160時間。

1年続けば、160時間 * 12カ月 = 1,920時間。

3年続けば、1,920時間 * 3年 = 5,760時間です。

結構大きな時間になりますね。下手したら全国大会に出場するような強豪校並みの時間の注ぎ方かもしれません。

ちなみに1日10時間で計算した場合は、10時間 * 5日 * 4週間 * 12カ月 * 3年 = 7,200時間。残業が続く場合は、1,440時間も差が付きます。

仮に10,000時間の法則が本当だとすれば、3年でその半分くらいは達成できるのです。あと3年で10,000時間達成です。こんな風に考えれば、自分の技術に多少自信が持てますよね。

例えばIT業界にいて、Javaを使った開発を5000時間ほど行いました、とか、Ciscoの機器を使って5000時間ほどNW構築・管理をしてました、なんて言えば、より具体性があります。時間の裏付けというのは、アピールする上で有効に働きます。

プロジェクト、いくつくらい出来るかな

これだけの時間があれば、かなりの経験を積むことができます。IT業界を例に、プロジェクト参加数を考えてみましょう。

3カ月のプロジェクトであれば12案件、6ヶ月のプロジェクトでも6案件です。12パターンの実装方式を学べば、技術力は相当高まりますね。

12プロジェクトに参加していれば、12人のプロジェクトマネージャがいる訳です。実際には重複もあるでしょうから、6人ぐらいですかね。それぞれのプロマネの考え方を比較することで、プロジェクトをどう動かすか、自分の中で軸が出来てくるはずです。

Aさんはこうやってたけど、他の人を見ると確かにみんなやっているから有効な手段だ、とか、Bさんのこのやり方をしている人は他にいないし、あのプロジェクトでは大変なことになったな、とか。

そうした経験を重ねれば、自分がプロジェクトを動かす時にも生かせるはずです。プロジェクトの参加数が少ないと、なかなか全体が見えてきませんからね。

新たに人間関係を構築するリスクが減らせる

頻繁に転職した場合にリスクとなるのが、その度に会社内の人間関係を構築する必要があること。上司の特徴だって変わるかもしれないし、同僚の仕事のスタンスだってガラリと変わるでしょう。

その点、同じ会社にいた場合は、その中で人間関係を構築することができます。例えば間接部門の方々と仲良くなっていれば、経費の申請をする際にも、間違ったところを修正してくれるかもしれません。逆に良く知らない人なら、ただ突っ返される可能性もあります。

上司の考え方を掴むのだって結構時間がかかります。仕事の進め方や、軸としている考え方なんかは、それなりに一緒にいないと見えてきません。例えば、こういう考え方で説明すれば、上司は納得してくれる、なんてのを掴んでいれば、自分の企画や提案も受け入れてもらいやすくなるでしょう。

ポイントとなるのは、コミュニケーションに掛かる時間が減らせること。冷静に考えてもらえば分かる通り、仕事の多くはコミュニケーションです。朝出社すればメールチェックをするし、ミーティングも入っていることでしょう。成果物の方向性だって上司とすり合わせしないといけないし。

人間関係が構築できていれば、このときに発生するコミュニケーションの時間が減らせる可能性が高いです。人間ですから、合う合わないがあるのはしょうがないけど、それでもその人と接した経験から、対応策は考えられるはずです。

コミュニケーションの時間が減らせるってことはつまり、自分の技術的な生産活動に時間を充てられるということ。技術を高めるための時間にできるのです。

同じ会社にいることで、技術を高める環境がどんどん整っていく、というのは大きなメリットだと思います。

例外はブラックなカンパニーにいる場合

ブラックなカンパニーにいる場合は、技術を高めることにとっても悪影響があります。

こうした会社の場合、技術的な成熟よりも心身の疲弊の方が先に来る可能性が高いためです。上記のメリットを加味したところで、心身がやられてしまうデメリットには勝てません。

この場合は身の振り方を早く考えた方がいいですね。本当に追いつめられると、辞めることすら考えられなくなりますから。「自分が抜けると他の人に迷惑がかかるから……」なんて感じで。

何を持ってブラックとするかは人によるところですが、勤務時間とか、職場環境が大きいでしょう。ここ最近勤務時間が月300時間を越えています(経験談)、なんてのは私の感覚ではブラックですし、「通勤時間がもったいないからホテル取ったよ」なんて笑顔で言われる(経験談)のもブラックです。ホテル泊まれるだけマシ、なんて思ってしまったあなたは感覚がマヒしてます。会社からシバブー食らってます。

私もこんな生活していてよく心も体も無事だったな……と思いますが、それは独立後のお金を貯める目的があったから。強い目的がないなら、ブラックなカンパニーは早めに辞めて転職するべきです。

まとめ

技術を高める視点から、新卒で入った会社に長く勤めるメリットを考えてみました。まともな会社なら自然と3年以上務めると思うので、その間に経験したことを振り返り、改善・組み合わせなんかを行って技術を高めると吉。フィードバックは特に大きな力になるので、プロジェクトが終わったら自分なりにまとめると能力が伸びやすくなります。

でもブラックなら早く辞めよう。追いつめられると生き延びることしか考えられなくなって、技術を高める暇はありません。

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