怒りを感じたときは、握ったこぶしをそっと広げてみる 2016 11/23 Updated 2018.03.10 2016 11/23 Published 2016.11.23 / とど \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 怒りを感じたときは、握ったこぶしをそっと広げてみる とど B! リンクをコピーする 怒ったときの気持ちのコントロールの話です。 怒ったとき、イラっとしたとき、ストレスを感じているとき。自分ではそんなつもりはなくても、手をぎゅっと握っていることが多いです。手に限らず、体のどこかに力が入ります。 そんなときは、自分の手を見つめ、ゆっくりと手を開いてみましょう。ゆっくり、そうゆーっくりと。 おや? 呼吸も浅いようですね。一度深呼吸してみましょうか。ふぅ。 利き手だけで足りなかったら、逆の手も開いてみましょう。こちらもゆっくり。 単純なことですが、これをやっている間に怒りは過ぎ去っていきます。 目次 1. 怒りには持続時間がある1.1. 怒ったままの行動は怖い2. 怒りはそれ自体を燃料にして燃え上がる3. その握りこぶしを開いてみよう4. 大事なのは怒りから目を逸らすこと5. まとめ 怒りには持続時間がある イラっとしたときは、衝動的に怒りの感情が沸き上がります。このときのピークは6秒だそうで。 ならその6秒を凌げば、怒りに任せて行動することはなくなりそうです。 怒ったままの行動は怖い 怒ったまま行動する……この恐怖は、きっとあなたも想像できるはずです。怒りに突き動かされるまま何かにあたって、壊れたのが物だけならまだいい方です。 ひどい時には人間関係にまでヒビが……! きゃー! そうならないためにも、まずは最初の6秒をキンクリ消し飛ばすことを考えましょう。 怒りはそれ自体を燃料にして燃え上がる 怒ったときのことを想像すると、この言葉の意味も分かると思います。 最初の怒りの衝動に突き動かされ、怒りを持ってしまったら、その怒りの対象が頭から離れなくなってしまいます。 すると、怒りの対象のことを考えてしまい、考えるたびに怒りを燃え上がらせてしまうのです。 もし怒りを誰かにぶつけてしまったら、今度はその相手が怒りを覚えます。そうすると、相手はあなたに対して怒りをぶつけてしまいます。 お互いに怒りを増幅してぶつけ合う、恐ろしい無限ループに突入してしまいます。 怒りの火が小さければ、バケツでも消火できます。火が大きくなってしまったら、消防車で消すか、諦めて全てを燃やすまで待つかしかありません。 だからこそ、消しやすいうちに消す、つまり最初の衝動に乗らないようにするのが肝心です。 その握りこぶしを開いてみよう 怒りを覚えたとき、きゅっと手を握ることはないでしょうか。 え? ない? なんと。そうしたら、怒りを握りつぶすように、一度きゅっとこぶしを握ってみましょう。 はい。これで、あなたの怒りはぷちっとつぶれました。こうなったら、もうこぶしを握っておく必要はありません。 ゆっくり。そう、ゆーっくりと、握りこぶしを開いてみましょう。 ゆっくり花が咲くのを見るように、あなたはその様子をじっと見つめましょう。 にくいあんちくしょうの顔は見てはいけません。余裕をもって10秒間だけ、あなたの手を見つめているのです。 ……10秒経ちましたか? ゆっくり深呼吸しましょう。そして冷静に自分を見つめなおすのです。 相手はまだ何か言っていますか? 相手がこちらに何を求めているのか、冷静に聞きましょう。 ただの人格攻撃でしたか? だとしたらもう聞く必要はないですね。静かに「失礼します」とだけ告げて立ち去りましょう。 あなたに直してほしい点を挙げていましたか? でしたら聞いてもいいかも。でも相手だって怒りに任せて言っているだけかもしれないし、お互いに時間を置いて冷静に話し合った方がいいかもしれません。 大丈夫です。あなたの怒りの衝動はもう消えたのですから、もう怒りの火が燃え上がることはないでしょう。 大事なのは怒りから目を逸らすこと 怒りは、あなたに見てもらえるのが嬉しくてしょうがないのです。見てもらえたら、あなたが目を逸らさないように、もっともーっと派手に燃え上がろうとするのです。 しかし、怒りは諦めるのも早いです。 最初にあなたに見てもらえないことが分かったら、早々に立ち去ってしまいます。 怒りを見つめる代わりに、自分の手を開く様子を見つめる。これだけで、格段に冷静さを取り戻しやすくなります。 まとめ 怒りとは厄介なもので、怒っている感情自体を燃料にして燃え上がっていきます。 そこで、怒りの衝動に飲み込まれないよう、10秒ほどかけて、握りこぶしを開いてみましょう。するとあなたの怒りは、どこかへと消えていき、冷静な自分を取り戻すことができます。