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横に広げる読書と縦に深めていく読書のサイクルを繰り返す

    
縦の読書横の読書
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横に広げる読書と縦に深めていく読書のサイクルを繰り返す
縦の読書横の読書

読書にも2つの種類があって、横に広げる読書と、縦に深めていく読書があります。

横に広げる読書は、知識の幅を広げていくために、たくさんの本を読むものです。もう一方の縦に深めていく読書は、ある一冊の本を何度も読み返し、その中に書かれていることを実践していくものです。

私がおすすめしたいのは、最初に横に広げる読書をやってみて、気に入った本があったらその本で縦に深めていく読書をやってみる、という方法です。

縦に深めていく読書をしていると、その読書を補強する知識を得たくなってくるので、再度横に広げる読書を行いたくなります。このサイクルを繰り返していくことで、あなたの知識が広く、深くなっていきます。

横に広げる読書

読む本の数というのは、横に広げる読書に影響する数字です。世代ごとの読書量の統計情報は、『みんなどれくらい本を読んでるの? 統計情報から読書量を調べてみた』をご参照ください。

横に広げる読書は知識を広げるための読書なので、たくさんの本を読むことが大切です。1つの分野にこだわらず、多くの分野の本を読んでみるのをおすすめします。

自分で多くの本を買うと結構な出費なので、最初は図書館を利用するとハードルが低くて続けやすいです。また、友人と共同購入して順番に回し読みするのもいいですね。兄弟で回し読みならもっと簡単かも。

回し読みするなら、お互いに読み終わった後、感じたこと、考えたことについて意見交換するのもいいかもしれません。お互いに感じ方は変わってくるので、自分だけでは気付かなかったことを教えてもらえるかもしれません。

私は高校生の頃、部活の仲間とスラムダンク勝利学とか、イチローの本を共同購入して感想を話し合ってました。

軸が作られてくる

たくさんの本を読んでいると、他の本でも触れていた概念が出てくることがあります。頻出する概念というのは重要な情報であることが多く、また逆に重要だからこそみんな口にするのです。

こうした情報は、目に触れる回数が多くなることから記憶にも残ります。記憶に残れば、別の本を読んでいるときもその記憶が呼び起され、比較を行うことができますね。

これを繰り返すと私たちの中に、重要情報で構成されたが出来てくるのです。こうなったら、一度縦に深めていく読書に移ることを検討する時期です。

縦に深めていく読書

横に広げる読書によってある程度軸が出来てきたと感じたら、その軸に沿ったお気に入りの本を探しましょう。

たくさんの本を読んでいると、著者の考え方に大きく共感できる本だったり、登場人物の生き方に大きく共感できたりと、自分に「ハマる」本が出てきます。

その本をお気に入りのものとして、その考え方を実践してみるのです。できればその本は購入して、何度も読み返せるように自分の手元に置いておくようにしましょう。

実用書系の本だったら

実用書系の本であれば、著者によって提案された行動を全部やってみましょう。

例えば、7つの習慣を読んでコヴィー博士の考え方に大きく共感できたなら、その中に出てくるミッションステートメントの作成だったり、Win-Winを考えた行動をしてみるのです。

本を読んだときには分かったつもりになっていたことでも、実際に行動してみるとうまくいかなかったりすることが多いですよね。その度に本に立ち返り、ヒントを得てから行動に反映していくと、知識が経験として身に付いていきます。

推理小説などの小説だったら

小説には、現実で考えられないような能力を発揮する登場人物が出てくることもあります。例えばシャーロックホームズは、恐るべき推理力を発揮し、事件の解決を行います。

彼の推理力の源は、その観察眼にあります。先入観を捨て、他の人が気付かない(または見ても意識していなかった)事も観察しているのです。

シャーロックホームズのこの観察眼に共感したなら、自分自身の観察眼を磨くことから始めてみましょう。ホームズのように先入観を捨て、物事をよく観察してみるのです。観察した結果から、そこに至る過程を導き出すためには、知識の裏付けが必要になります。

そこで改めて横に広げる読書を行ってみると、今まで興味を持たなかった分野の本も読みたくなるかもしれません。

テーマごとにお気に入りの本を持ってもいい

横に広げる読書をしている際、軸は複数できることもあります。その軸はテーマとも言い換えられますが、テーマに沿ったお気に入りの本があると、専門的に深めていくことができます。

全体として1冊に絞るのではなく、勉強についてだったらこの本、生き方がかっこいいのはこの本、といったようにテーマごとにお気に入りの本を用意しておくのもアリです。

繰り返すことで知識が広がり厚みを持つ

縦に深めていく読書を行っている過程で、軸を補強する知識や、他の知識はどうなっているんだろう、という新たな興味や好奇心が湧き上がってきます。

そうなったら、再び横に広げる読書を行うときです。

縦に深めていく読書によって知識+経験を得たことから、横に広げる読書を行うときの受け皿も広がっているのです。知識と経験により、自分が知っていることが明確になり、その逆の知らないことも明確になります。

体が足りない栄養素を補おうとして野菜や果物を欲するのと同じように、頭も足りない知識を補おうとして、横に広げる読書で知識を吸収しやすくなるのです。

順番はどちらが先でも問題ない

横に広げる読書を先に行っても、縦に深めていく読書を先に行っても、どちらでも問題ありません。

読書に興味を持ったきっかけが人から本を勧められたことであれば、まずその本を読み、行動に反映してみるのもいいでしょう。いろんな本を読んでみたい、という気持ちがきっかけであれば、横に広げる読書で様々な本に触れてみるといいでしょう。

横に広げる読書と縦に深めていく読書のサイクルを繰り返していくことで、知識の広さに加えて厚みまで出てきます。

まとめ

横に広げる読書と縦に深めていく読書のサイクルを繰り返すことで、あなたの知識量とその深さは重厚なものになります。

横に広げる読書で幅広い知識を取り入れ、縦に深めていく読書で実践を行うことで経験に変える。経験から語れるからこそ、あなたの知識の裏付けにもなるし、厚みが出てきます。

読書を通してぜひ広く深い知識をあなたのものにしてください。

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