あなたがアイディアを生み出す時にすべきでない3つのこと 2017 02/09 Updated 2018.03.09 2017 02/09 Published 2017.02.09 / とど \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする あなたがアイディアを生み出す時にすべきでない3つのこと とど B! リンクをコピーする とどでございます。 現代においては、誰もが日々良いアイディアを出そうと苦心しているように思います。 仕事の企画を考えたり、経営戦略を考えたりと、ビジネスの現場でもそうですし、研究を行っている人々や、小説を書いている人々も、それに命を懸けています。 そうでない立場の人だって、SNSやブログをやっているなら、どんな投稿をしようかな、なんてネタを考えていることでしょう。 こうしたアイディアを生み出すときに、すべきではないことって考えたことありますか? 自分自身の経験を振り返って、こういう場面では良い考えが出なかったなーと思うものについて考えました。 最初にネタバレすると、ポイントは「情報量の多すぎ少なすぎ」、「記録しない」、「焦っている」の3点です。 目次 1. 情報量の多すぎ少なすぎ1.1. 多すぎるとき1.2. 少なすぎるとき1.3. 情報量を調節するのがベスト2. 記録しない2.1. 人間の記憶の不確かさ2.2. どこに書き留めるか3. 焦っている3.1. 焦らないために3.2. 飯食って、あったかくして寝る!4. まとめ 情報量の多すぎ少なすぎ 情報の入手手段が発達したので、あなたは今あらゆる手段で情報を手に入れることができます。テレビ、パソコン、スマートフォン。電気を使わないものであれば、本、雑誌。 情報で溢れかえっている状態では、それを追うことに必死で、自分の頭の中で考えるのもままならないほど。 特にアイディアを生み出す時にすべきでないのは、テレビを見ること。次点でパソコン、スマートフォンを使うこと。なぜこの順番か分かりますか? 答えは、媒体から情報が飛び込んでくるからです。 多すぎるとき テレビがその代表として分かりやすいと思います。電源を付けて、チャンネルを合わせていれば勝手に情報が飛び込んできてくれますから。 パソコン、スマートフォンは、メール、skype、LINEなど、あなたへのメッセージを通知する機能があるので、そうしたときに情報が飛び込んできますね。 情報が飛び込んでくるときは、あなたは情報に対して受け身の状態になっています。情報という刺激があるとき、人間は刺激に対して反応を表しますが、テレビの場合はその反応を引き起こす頻度が高いんです。 例えば、辛いニュースを見たら「悲しいな……」と思ってしまうでしょうし、お笑いを見ていたら笑いが引き起こされるでしょう。テレビは常に刺激を発信しているので、これを受け取ってしまうと、自然と反応してしまうのです。 すると何が起こるか。そう、あなたが生み出そうとしていたアイディアが記憶の奥底に流されてしまうのです。アイディアを考えるときって、多くの場合そちらに意識が向いていますが、テレビによる刺激が飛び込んでくると、反応という形で意識を向けてしまいます。 テレビの方に意識を向けてしまった場合、私の体感だと50%の確率で考えていたことを忘れます。思い出せないときの悲しさと言ったら……。 少なすぎるとき かと言って、情報量が少なければいいかと言えば、そんなことはありません。大学時代、作るゲームのネタを考えるために、机を壁に向けて考えていましたが、あまり捗りませんでした。 ニュートンが地面に引っ張られるりんごを見て、「物体ってお互いに引っ張り合ってるんじゃね? ってことは、星もお互いに引っ張り合って運動してるんじゃね?」と万有引力の着想を得たのと同じように、なんらかの「きっかけ」が必要なんです。 刺激が少なすぎるときは、そのきっかけが見つからなかったりするんですよね。 情報量を調節するのがベスト 多くても少なくても、アイディアの生産を阻む情報。大事なのはその量をコントロールすること。少なくともテレビは消しておきましょう。スイッチオフ。 自分の部屋が綺麗になりすぎていたら、いくつか物を置いてみましょう。今あなたの頭にあるアイディアと思わぬ結びつけが起きるかもしれません。終わったら片付けるのを忘れずに。 それでも上手くいかなければ、散歩に出かけましょう。街にはある程度の刺激がありますが、それらの全てがあなたに向いている訳ではありません。テレビは視聴者であるあなたに全力でメッセージを送りますが、散歩のときにあなたに向くのはほんの一部でしょう。 このように、自分の意志で情報量をコントロールできますし、適切な量の刺激のある環境に行くことでもアイディアを生み出しやすくなります。 [ad_code] 記録しない すべきでないことの2点目は、記録しないこと。打消しが2重についてややこしい表現ですが、何を言いたいかと言えば「アイディアは書き留めよ」ということ。 多くの場合、思いついた瞬間にメモしておかないと忘れちゃうんです。それこそ上のテレビの例と同じく、メモするまでの間に別の刺激があったら、それに押し流されちゃいます。 生み出した瞬間のアイディアは、生まれたての小鹿のようにプルプルと震えています。立ち上がるのをサポートしなければ、情報という名の狼に食べられてしまいます。あなたはそれを書き留めることで、小鹿を守らなければならないなりません。 人間の記憶の不確かさ 試しに、人間の記憶の不確かさを確認してみましょう。以下のリストを見て、下にある問いに答えてみてください。 ゼロ時間へ ひらいたトランプ ビッグ4 ポアロのクリスマス ポケットにライ麦を 七つの時計 そして誰もいなくなった このリストを見てお気づきの方も多いかと思いますが、すべてアガサクリスティの作品です。 彼女の作品に登場するエルキュール・ポアロは、シャーロック・ホームズと並ぶ人気を持つ名探偵ですね。 「灰色の脳細胞」という言葉はポアロが良く口にしています。 恥ずかしながら、私は「灰色の脳細胞ってポアロだっけ? ホームズだっけ?」と混同していた時期がありました。 どちらもイギリスの作家による作品なので、子供にとっては紛らわしいですね。 名探偵コナンには、喫茶店ポアロという名で登場しています。毛利探偵事務所の1階にある喫茶店です。 コナンを読んでいると、作家や登場人物の名前を使っているので、どれが誰やら混乱してくるかもしれません。 ……さて、そろそろスクロールが終わったでしょうから、問題です。 私が上で挙げたアガサクリスティの作品のうち、4番目に挙げた作品名は何だったでしょうか。 戻っちゃだめだよ! 絶対戻るなよ! さて、答えは「ビッグ4」。 ……ではないですね。正解は「ポアロのクリスマス」でした。 何%くらいの方が正解できたのでしょうか。もし覚えていたのなら、あなたの記憶力は特に優れています。でも覚えていられなくても全く問題ありません。途中で意図的に余計な話をしてましたからね。 上で挙げたテレビの例はまさにこれなんです。書き留めておかないと忘れちゃうのもしゃーなしです。 どこに書き留めるか 1番におすすめしたいのはノートや手帳。なぜなら、ノートや手帳からメッセージの通知はきませんから。 スマートフォンなんかでもいいですが、いろいろ出来る分、それだけ気が散りやすいので注意が必要です。LINEとか。 でも散歩しているときだとノートは開けないから、公園のベンチとかに座ってスマホでメモ、というのが楽かもしれません。気軽にメモするならevernoteが楽でいいですね。スマホのメモ帳でもOK。 [ad_code] 焦っている するべきでないことの3点目は焦ること。人間、追い詰められると目の前の危機を脱することしか考えられなくなるんですよね。 アイディアは余裕がないと生まれません。貧すれば鈍するという言葉がありますが、この「貧」はお金に限らず、時間でも同じなんです。 例えば締め切り間際に企画を考えます! なんて言っても、多分焦ってしまってアイディアが出てこないことが多いでしょう。焦っているからこそ、堂々巡りが発生してしまうし、思いついたもの、取りやめたものを書き留める余裕なんかもないと思います。 焦らないために 単に「焦るな!」と言っても、期限が目の前に迫っていたら焦るのが人間です。 じゃあどうしましょう。答えは単純に、期限が迫るまでにスタートすること。夏休みの宿題を7月中に終わらせるイメージ。 余裕を作るには、先にやっちゃうのが結局一番楽なんですよね。考える系の作業は、早めに考え始めれば、無意識にそれを考えることだってできます。特に、悩み事について考えていたら、寝ている間に解決策が思い浮かんだ! なんてのもよくある話。 寝ている間だって、負荷が少ないとはいえ脳は働いてくれているのです。 飯食って、あったかくして寝る! 焦る前に、期限に余裕を持って考え始める! でもって、おいしいご飯を食べて幸せな気持ちになって、風呂で一息ついて、そのままぐっすり寝てしまうのが一番。もちろん、途中で思い浮かんだら即メモ。 リラックスするのは、アイディアの芽を育てるための土壌のようなものです。種を植えるスペースがなければ芽が出てくることはありませんものね。リラックスが大事です。 まとめ アイディアを生み出す時にすべきでない3つのポイントは、「情報量の多すぎ少なすぎ」、「記録しない」、「焦っている」でした。逆に言えば、「適切な情報量の環境で」、「思いついたことはすぐにメモし」、「リラックスして無意識のうちに考える」という3点を意識すれば、自然と良い考えが生まれてきます。 生まれたアイディアは、もちろんあなたの行動によって花開くものですから、考えた後は勇気をもって一歩踏み出しましょう。