
記憶は関連させるのが一番覚えやすい! という思いから、それぞれの記憶を関連付けする勉強法を紹介しました。
ここでは、その考え方を応用して、身近なものに関連付ける方法を考えたいと思います。ヒントは、あなたが通学で使ってるアレです。
順番があるものを覚える
順番があるものを覚える、なんてときには、同じく順番に並んでいるものと関連付けると記憶しやすかったりします。例えば、徳川家の歴代将軍を覚えたい、というときには、15個並んでいるものと関連付けます。
仮に、あなたが電車通学しており、武蔵小金井駅から新宿経由で池袋駅まで通っているとしましょう。すると、中央特快を使わなければちょうど15駅なので、その駅名と関連付けるのもいいかもしれません。実際にやってみましょう。
1: 徳川家康(とくがわ いえやす) – 武蔵小金井
2: 徳川秀忠(とくがわ ひでただ) – 東小金井
3: 徳川家光(とくがわ いえみつ) – 武蔵境
4: 徳川家綱(とくがわ いえつな) – 三鷹
5: 徳川綱吉(とくがわ つなよし) – 吉祥寺
6: 徳川家宣(とくがわ いえのぶ) – 西荻窪
7: 徳川家継(とくがわ いえつぐ) – 荻窪
8: 徳川吉宗(とくがわ よしむね) – 阿佐ヶ谷
9: 徳川家重(とくがわ いえしげ) – 高円寺
10: 徳川家治(とくがわ いえはる) – 中野
11: 徳川家斉(とくがわ いえなり) – 新宿
12: 徳川家慶(とくがわ いえよし) – 新大久保
13: 徳川家定(とくがわ いえさだ) – 高田馬場
14: 徳川家茂(とくがわ いえもち) – 目白
15: 徳川慶喜(とくがわ よしのぶ) – 池袋
じっと見ていると、「家ってこんな字だっけ……?」とゲシュタルト崩壊してしまいそうですね。
このように順番に並べると、通学途中に思い出すことができます。帰りは逆の順番になりますが、遡って思い出していく、というのも記憶の強化につながります。
もう1歩がんばる
さて、せっかく駅名と関連付けたので、主な駅の特徴と関連付けてみましょう。
初代の徳川家康は、関ケ原の戦いを経て、征夷大将軍となりました。関ケ原といえば、原っぱのイメージ。武蔵小金井にある原っぱと言えば、小金井公園ですね。
関ケ原の戦いには、2代目将軍の秀忠も参加していますね(遅れたけど)。秀忠と関連付けた東小金井からも、小金井公園に向かうことができます。
ちょっと飛ばして綱吉まで行ってみましょう。綱吉と言えば、生類憐みの令で有名ですね。吉祥寺にある動物関連の施設と言えば……そう、井の頭動物園です。動物でリンクさせて覚えることができます。
享保の改革で有名な吉宗ですが、暴れん坊将軍としてドラマ化されました。阿佐ヶ谷には、馬橋稲荷神社という神社があるので、馬でリンクさせて覚えることができます。
家斉は、子どもがたくさんいた将軍として有名です。天保の大飢饉はこの家斉の時代に起きて大変なことになりました。
新宿駅は、ダンジョンの如く入り組み、乗り入れる路線がたくさんですよね。この「たくさん」のところでもイメージをリンクさせられます。
かいつまんでリンクさせてみましたが、こんな風にイメージを膨らませれば、順番による記憶を強化することができます。
関連付けるものはなんでもOK
今回は徳川家の将軍を例に挙げましたが、ローマ皇帝の名前でもいいですし、元素記号でも使えます。
さらに、通学時の通過駅だけでなく、バス停の名前や、信号に書かれている交差点の名前や通りの名前など、あなたがいつも使っているものであれば、なんでも使えます。
大事なポイントは、あなたがいつも使っているもの、という点です。
今回の場合は通学時に通過する駅を関連させることで、通学時を思い出せば、自然と徳川家の将軍の名前が出てきます。身近なものであれば、テスト中でも思い出すことが可能なので、ぜひ関連付けを行ってみましょう。
まとめ
あなたがいつも使っているものと関連付けることで、記憶を思い出しやすくなります。例えば、徳川家15代の将軍を覚える時には、通学で通過する駅名と関連付けると、順番と合わせて覚えることができます。
身近なものに関連付けることで、テストでもそのイメージを想起しやすくなります。