
サイクリングをするなら一度は聞いたことがあるであろう大垂水峠(おおたるみとうげ)。東京都は八王子市にある高尾山、その先の神奈川県との境にある峠です。
坂は確かにきついですが、頂点を越えたあとの下り坂の解放感は、推理小説終盤のカタルシスにも似ています。今回はそんな大垂水峠と、その先の相模湖についてご紹介。
大垂水峠について
大垂水峠は標高392mの、東京都と神奈川県の境にある峠です。平日は大型車が通っていることが多いため、休日に走るのがおすすめです。
場所とアクセス
東京都八王子市と神奈川県相模原市に位置します。
自転車
サイクリングが今回のメインテーマなので細かく見てみたいと思います。
と言っても、高尾山に向かうルートと同じルートを使っていますので、高尾山のページを見てくださった方は、復習がてら見ていただくとよろしいかと思います。高尾山口から相模湖までのルートはこんな感じ。
国分寺を出発地点にすると、約2時間で高尾山口に着きます。高尾山口までのルートですが、府中街道を下って多摩川まで出ます。
多摩川サイクリングロードを西に向かい、府中四谷橋に行き当たったら一の宮の交差点まで南下します。川崎街道を西に向かって百草園の駅についたら、浅川のサイクリングロードまで進みます。
八王子駅周辺までずーっと進み、甲州街道に出たら後は道なりに進めば高尾山口に着きます。
高尾山口からは、甲州街道をずっと進むイメージです。東京都側は緩やかなカーブ、神奈川県側は急なカーブになっています。
相模湖まで行く場合は、峠を越えて5~6kmで到着します。大体3時間くらいで着いた記憶があります。
電車
京王線の高尾山口駅まで輪行し、そこから自転車で向かうのがいいですね。高尾山口からの経路は上のマップを参考のこと。
入山料と施設
通行料は無料です。国道なのでそりゃそうですよね。
大垂水峠のいいところ
大垂水峠の何が良いかと言えば、きつすぎない勾配と、坂下りの爽快感が味わえる点です。木々の合間の道を通るというのも、気持ちのいいものです。
ゆったりカーブ
高尾山方面から相模湖方面に向かえば、まず緩やかなカーブが迎えてくれます。結構車が通るので気を付けないといけませんが、峠を越えるという目標があるので止まることなく頑張れます。
標高がそこまで高くないというのも、心が折れないポイントですね。この石碑を見ると、やってやった感があります。(クリックで拡大)
相模湖
湖と、それを囲む山があります。とても静かでゆったりとした空間なので、都会の忙しい雰囲気から逃れるにはいいところです。相模湖ではボートの練習が盛んなようで、私が行ったときにも練習している方々がいました。
また、貸しボートもやっているようで、夢の最新鋭快速艇トムキャットという看板もありました(実際に乗れるかは分かりません)。朽ちかけている看板に「最新鋭」と書かれている、ある種哲学的な光景を楽しむことができます。
ちなみに当時Apache Tomcatにアプリケーションを乗っけてバグに苦しめられていたので、あの猫の顔が浮かんで変な笑いが湧きあがったのを覚えています。
つらい帰り道
登って下りてきた、ということは、帰りも登って下りる必要があります。今度は急カーブの道を登っていかなくてはなりません。
車も結構カーブぎりぎりを攻めたりするので、周囲の状況確認が必須です。相模湖まで行くと結構体力を使いますが、ここが踏ん張りどころ。垂水峠を再び超えれば、高尾山までは下り坂を楽しむことができます。
私は不幸にも下り坂でパンクし、携帯空気入れはあってもパンク修理キットは忘れたため、ガコンガコンとバルブが地面に当たるときのお尻の痛みに耐えながら下っていきました。
結局高尾山口から八王子あたりまで歩いて行ってパンク修理キットを入手し、何とか帰った時には日が落ちていた、そんな秋の思い出です。
これから向かう方は、準備は入念に。
まとめ
東京都と神奈川県の境にある大垂水峠について紹介しました。サイクリングをするなら一度は聞いたことがあるあの峠、ぜひ挑戦していただきたいところ。
繰り返しますが、準備は入念に。