
なかなか作業や勉強を始められない! なんてことはないでしょうか。「やる気スイッチがあればいいのになー」なんて思いつつ、だらだらしてしまったり。
ここでは、やる気スイッチを作る方法について考えてみましょう。
まずはやってみる
……いやいや、その「やってみる」までに時間がかかるんですよ。
という言葉が聞こえてきそうですね。ですが、冗談抜きに、動いてみることは有効なのです。
たとえやる気がない状態でも、無理やり動いてみることで、やる気がどんどん沸いてくるのです。
私達の脳内には、側坐核(そくざかく)と呼ばれる、ドーパミンを放出する器官があります。
ドーパミンはやる気を引き起こすホルモンです。
勉強などの作業を始めると、側坐核が刺激され、ドーパミンを放出します。すると、やればやるほどやる気が出てくるのです。
無理やりでもきついです
とは言え、そもそも無理やりでも動けない場合もあるかと思います。
「あー休みの日だし3時間は勉強しないと……」といったように、ハードルが高いと、無理やりだろうと何だろうと、やってみるまでに時間がかかりますよね。
ですので、そのハードルを下げてみましょう。
まずは教科書を開くだけでOKにするとか、5分だけ! と自分に言い聞かせてやってみる、といった方法があります。あとは、机に向かって座るだけ、なども有効です。
とにかく勉強するための取っ掛かりを作ってみるのが大事です。ここまではよく言われる話ですが、ここからは私の経験からの提案です。
行動を切り替える仕草を作る
ある行動をする前に、必ず行う仕草を決めておきましょう。ここでいう仕草は、おまじないのようなものです。
イメージしやすいのは、ラグビーの五郎丸選手がキック前に行っているルーティンです。
決められた仕草(ルーティン)を必ず行うことで、その後の行動におけるパフォーマンスを一定にする狙いがあります。
簡単に言えば、練習の時と同じ動きをするために、ルーティンによりスイッチを切り替えているのです。
私たちが活用したいのは、ある仕草によってモードを切り替える、という部分です。
例えば、耳たぶを触ったら勉強モードに入る、両手を組んだら勉強モードに入る、などです。
あなたが眼鏡を掛けているのであれば、眼鏡をくいっと上げる、でもいいですし、忍者のように術を使う前に手で印を結ぶ、といったものでも構いません。
なんならペルソナを出すかの如く、トリガーを引くように右手の人差し指を曲げるのでも良いでしょう。
私の場合は、勉強や作業のモードに入るときには、ゆっくりと深呼吸しています。普通ですみません。
このとき設定する仕草は、体ひとつでできるものをおすすめします。
例えば音楽を聴く、アロマを焚く、などであれば道具が必要になり、ハードルが上がってしまうからです。
仕草とモードの対応付け
仕草を決めたら、その仕草を勉強などのモードと対応させましょう。
やり方は単純で、勉強する前に必ずその仕草をするのです。
最初はつい忘れてしまいがちなので、紙に書いて、見えるところに貼っておきましょう。
慣れてきたら、学校でも授業が始まる前にやってみましょう。
(そう考えると、あなたの評判のためにも、人に見られてもいい仕草にしておくのが良いですね。)
その仕草をすると勉強のモード、という意識を自分に持たせることによって、仕草による切り替えが可能になります。
仕草はいろんなところで使える
ここでは勉強や作業のモードに切り替える仕草を考えてきましたが、他にも応用できます。
例えば、嫌なことを言われてムッとしたときに、落ち着くための仕草があれば、怒りをぶつけなくて済むでしょう。
私の場合は、気持ちを落ち着けたいときは、深呼吸しつつ、人差し指と親指でOKサインのように輪っかを作る仕草をします。
何らかの状態を切り替えるためのスイッチとして、仕草は有効です。
まとめ
何はなくとも、まずはやってみる、というのが重要です。
ですが、その「やってみる」というのが難しい時もあります。
そんな時は、自分のモードを切り替えるおまじないを使ってみましょう。