
「テスト」と聞いて嬉しい気分になる人はそう多くはないでしょう。私もです。高校生になったあたりから、常にテストに追われているような錯覚に陥りました。
前のテストが終わったのにすぐ次のテストが……。なんて嘆いている間に、テストはやってくるのです。
どうせ避けられない戦いならば、前向きに挑んでしまおう! というのが今回のテーマです。
テストの役割
まずはテストの役割について考えてみましょう。テストの役割は、ある物事ができているかの確認です。学生であれば、その分野の知識が身に付いているかの確認としてテストが行われます。
例えば大学受験をする人であれば、その大学の受験に向けて必要な知識、力を付けているか、事前に確認しておくのがテストの役割です。もしテストがなかったら、自分がどれだけできるのか把握するというのは難しいでしょう。自分の実力が分からないまま、ぶっつけ本番で入学試験に臨む、というのは恐ろしいですね。
こう考えると、テストそのものは別段悪いものではないし、むしろ必要なものなのです。
ではテストで重い気分になるのは何故でしょうか。それは、今の自分にできていない部分がはっきりと分かってしまうからでしょう。
自分ではできていると思ってテストに臨んでも、いくらかは間違いがあるかもしれません。できていると思っていたことができていない、というのはちょっとショックなことです。
そこで凹む気持ちもあるかもしれませんが、前向きに「もっと実力を伸ばせるチャンスだ」と捉えてみましょう。
テストのイメージを変えてみる
テストをうまく使うことで、あなたの実力は一気に伸ばせるのです。とはいえ、テストに対して硬いイメージもあるかもしれません。そのイメージを軟化させるため、高校入学から大学受験までをロックマンで例えてみましょう。
入学直後は、大学受験に必要な知識をほとんど備えていないでしょう。ロックマンがゲームスタート直後にロックバスターしか撃てないのと同じです。
新しい分野の勉強を始めるときは、その分野の言葉を覚えることから始まります。これは、各ステージの形や敵がいる場所を覚えることにも似ています。
定期テストは分野が決まっていますが、ロックマンのボスもそれぞれ弱点や動きが決まっていますね。そう、定期テストは、ロックマンでいうところの、各ステージのボスです。
テストを経ることで、その分野のポイントを理解していくわけですが、そのテストでは、いくつか間違いもあるでしょう。ボスによりダメージを受けながらも何とか倒すのと同じです。そこで倒し方を覚えるわけです。
さて、これを繰り返していき、全分野について学び終わります。これはすなわち高校の授業範囲を一通り勉強したということです。ロックマンで言えば8大ボスを倒し終わった状態に相当します。
高校の授業範囲が終わった、ということは、次に待ち受けているのは大学の入学試験です。センター試験、2次試験が待っています。ロックマンで言うとワイリーステージに差し掛かったところです。ワイリーステージの大きなイベントと言えば、ボスラッシュとDr.ワイリーとの対決ですね。
センター試験は、今まで勉強した分野すべてが試験範囲です。つまり、ロックマンのボスラッシュと同じですね。今までやったということは、あなたはその分野のポイントは既に知っているわけです。8人のボスの弱点を知っていて、かつ有効な武器も持っているのです。
最後に待ち受けるのは2次試験です。2次試験は各大学ごとに特色があり、一見すると非常に難しい問題もあるかもしれません。ですが落ち着いて見てみると、正攻法はもちろんのこと、意外な解法が有効だったりします。ロックマンで言えば2次試験はワイリー戦です。殆どの武器が無効化されてしまいますが、実はちゃんと弱点があります。そしてその弱点は大抵、意外な武器なのです。
このように見てみると、テストのイメージも軟化するのではないでしょうか。
テストはゲームでいうところのボスに例えることができます。ボスを倒すためには、その弱点や行動パターンを調べる必要があります。そのボスと再戦したときのために、こちらの動きを改善しておくと、次に戦うときにさらに有利になります。
テストもこれと同じです。いい点数を取るためには、その試験範囲のポイントを押さえる必要があります。そしてテスト後は、次に同じ分野の問題が出たときのために、できなかった部分を復習しておくことで、実力が上がるのです。いわば、テストはあなたの実力を高めるためのバネの役割を持っているのです。
まとめ
テストに対する重いイメージを変えてみましょう。あなたにとって親しみやすい話題(ゲームなど)に例えることで、構え過ぎず、リラックスして挑むことができます。
テスト=嫌なものというイメージを別のものに変えれば、余裕を持つことができます。