勉強で詰まったときは、前の段階に戻って足元を固める 2016 10/12 Updated 2018.03.10 2016 10/12 Published 2016.10.12 / とど \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 勉強で詰まったときは、前の段階に戻って足元を固める とど B! リンクをコピーする 勉強が進んでいくと、時として行き詰まり感を覚えることがあります。勉強しているのに成果につながらない……なんてことも。 多くの場合、「なんとなく」で理解している分野だとこういう事が起こりやすいです。そんな時には、1歩戻って前の段階の知識、理解度を確認しましょう。 目次 1. 理解度の連鎖2. 基礎を固める3. 前の分野の理解度を確認する方法4. 前の分野を復習するメリット5. まとめ 理解度の連鎖 高校での勉強は、ある分野の知識が、次の分野の前提条件になっていることが多いです。先に進むにしたがって、要求される前提知識が多くなりますね。これは、特に理系科目で顕著です。前の分野の理解度が十分でないと、先に進むにしたがってだんだんと分からないものが増え、行き詰っていってしまいます。 例えばある教科で、分野A→分野B→分野Cと進んでいくとしましょう。このとき、分野Bは分野Aの知識、分野Cは分野Bの知識を必要するものとします。新しく習ったことは大体8割くらい理解できる佐藤君(仮)が上記の順番で勉強していくと、以下のようになります。 分野Aは8割の理解 分野Bも8割の理解(ただし、分野Aの知識を前提とするので、0.8*0.8=0.64の理解度) 分野Cも8割の理解(ただし、分野Bの知識を前提とするので、0.64*0.8=0.512の理解度) 新しく習ったことを7割くらい理解できる鈴木君(仮)は、分野Bの時点で0.7*0.7=0.49と、5割に満たない理解度となります。実際には、このような綺麗な等比級数として理解度が測れるわけではありませんが、前の分野の理解度が低いとそれに伴って次の分野の理解度も低くなる、とイメージしていただければと思います。 基礎を固める そこで、冒頭にもお伝えした通り、前の分野の理解度を深めることが活きてきます。因数分解で行き詰まりを感じたら、その前の展開をやり直してみましょう。確率で行き詰まりを感じたら、その前の組み合わせをやり直してみましょう。 基礎となる部分をやり直してみて、自分が理解できているのかを確かめることが大切です。 こうした基礎を固めて初めて応用に進むことができます。前の分野の理解度は、基礎であったり、組み立ての部品に例えることができますね。応用は家を建てることにも例えられます。 曲がった土台に家を建てたら崩れてしまうかもしれませんし、部品がないのに組み立ててしまったら、建て付けが悪くなったりします。なので、強度の高い土台や、豊富な部品を揃えていきましょう。 前の分野の理解度を確認する方法 具体的にどんな方法がいいかと言えば、定期テストを使ってみるというのが簡単かつお金がかからない方法です。定期テストは範囲が決まっている分、その範囲内の様々なパターンの問題が用意されているので、復習として使うにはもってこいなのです。 定期テストを準備したら、答えは隠しておき、問題用紙を見ながらノートに解答を記載していきましょう。「もう答え見ちゃったから意味ないよ!」と思うかもしれませんが、答えをばっちり覚えるレベルまで行けば、それだけの理解度に達したことになります。 大体テスト時間と同じ程度か、少し早く終わるでしょうから、1時間もあれば確認可能かと思います。1時間であれば、次の分野の勉強をしていても、休日などに何とかひねり出せる時間ではないでしょうか。 確認が終わったら、次の分野の勉強もしつつ、前の分野でまだ理解できていない所をバランスよく復習していきましょう。 前の分野を復習するメリット 前の分野の理解度が、次の分野の理解度につながる場合、前の分野を復習する意味は大きいです。当然のことながら、受験を見据えた場合、大学入試ではどの分野からも出題されるので、復習によって知識を定着させ磨いていくことが必要になります。そうした面でも、前の分野を復習することのメリットは大きいです。 復習に時間を割くことによって、次の分野の勉強時間が削られる、というデメリットが感じられるかもしれません。しかし、前の分野の理解度を上げることが次の分野の理解度を上げることにつながるので、復習しながら今の分野の勉強もしている、という状態になっているのです。 まとめ 勉強をしていて行き詰まりや、伸び悩みを感じたら、前の段階に戻って理解度を確認してみましょう。前の段階の知識が、今の段階の前提条件になっている場合、復習によって今の理解度が上がります。