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由来やルーツを知ることで、知識と理解が深まっていく

    
英語の語源、接頭辞
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由来やルーツを知ることで、知識と理解が深まっていく
英語の語源、接頭辞

原因、理由、由来、ルーツなど、今ある事象や現象に至るまでの過程を表す言葉はたくさんあります。

今見えている事象、つまり結果に至るまでは、多くの過程を経ています。この過程を知ることにより、今見えている事象の理解が深まります。

これを勉強方法として取り入れる方法を考えてみましょう。

由来を知る

過程を表す言葉はいろいろとありますが、今回は「由来」という言葉を使って表したいと思います。由来は、物事の起源や、今までたどった経過のことです。

例えば、上野恩賜公園の不忍池中央の弁天島は、寛永2年、上野にある寛永寺の開祖である天海が作ったものです。

この「上野恩賜公園の不忍池中央の弁天島」は、今見えている事象です。これがどんな由来だったかが、「寛永2年、上野にある寛永寺の開祖である天海が作った」の部分です。

この由来を知る、というのを勉強に応用することで理解を深めることができます。

歴史の出来事の由来を知る

この勉強法で一番分かりやすく威力を発揮してくれるのが、歴史ではないでしょうか。

特に、今残っている歴史的建造物、例えば浅草寺や日本橋などの由来を知ることで、それらの建造物の情報に付随して、その建造物が建てられた時代の情報も知ることができます。

事象だけを覚えようとすると、記憶の取っ掛かりが少なくて大変ですが、こうした付随する情報があることで、記憶のリンクが作られ、覚えておきやすく、そして思い出しやすくなるのです。

事象に触れることができる

そして一番いい点は、事象そのものは、あなたの手の届く範囲にあるということです。事象と由来、どちらも遠い世界のものであれば、それらに関するイメージを作るのは難しくなります。

しかし、事象(この例では歴史的建造物)の方は、あなた自身の力で訪れることができます。そしてその空気を肌で感じることにより、空気感、光景など、事象そのものに関する情報も増えます。

情報が増えてくると、今度はその由来まで知りたくなってきます。

人間とは不思議なもので、ある事象に関する情報に触れれば触れるほど、それについてもっと興味を持ってしまうのです。(心理学の言葉で言えば、単純接触効果ですね)

こうして由来まで知ることで、あなたが触れた事象に関しての知識、理解は深いものになっているはずです。

由来の由来

さらに言えば、由来にも由来があります。

例えば、皇居の由来を見ると、元々江戸城だったものを、幕末の大政奉還後、明治時代に明治天皇の御所とした、となっています。ここから江戸城の由来を見れば、1457年に太田道灌が築城したのが始まりです。

こうして辿っていけば、さらに知識は深まりますし、由来の由来を知ることで事象ごとのリンクも作りやすくなります。

漢字の由来を知る

漢字を覚えるには、由来を知るのが近道です。漢字は象形文字なので、漢字になる前の概念が存在しているのです。

例えば、山なら富士山や高尾山といった山という概念そのものが存在していて、それを文字として表す時に山の形から「山」という字になっていきました。

こうした単純な文字であれば、それ自体の由来を知ればいいですね。

由来を知って組み合わせる

へん」と「つくり」からなる字は、へん、つくりそれぞれの由来を知ることで、組み合わせて覚えることができます。

例えば、「にんべん」であれば人に関する漢字だ、というイメージができますし、「けものへん」であれば猫のような動物に関する漢字だとイメージできます。

「つくり」が力であれば、助けるとか、効くのように、力に関係する漢字だとイメージできます。

他にも「かんむり」や「あし」、「かまえ」などがありますが、それらの由来を知っておけば、組み合わせに役立ちます。

英単語の由来を知る

英語ができるようになるためには、文法もそうですが、単語も覚えないといけません。漢字と違い、英語で使われるアルファベットは表音文字です。

もともとは象形文字のように、それぞれの文字に意味がありましたが、現在では音を表すのに使われています。

アルファベットの起源については、ロケットニュース24のサイトにイラスト付きのものがあるのでご参考までに。

語源で学ぶ

今回注目したいのは、英単語の由来です。英単語でいう所の由来は、語源ですね。

気付いている人も多いと思いますが、英単語の中には共通して付いている単語があります。そして、それらの単語は、何となく似たような意味になっていますよね。

接頭辞の例

例えば、discoverは発見する、dislikeは嫌う、といった意味になっています。よくよく見ると、どちらも「dis」で始まっています。

この「dis-」は、逆の、とか反対の、といった意味を持っています。

そのため、discoverはdis(反対の) + cover(覆う) で発見する、という意味になりますし、dis(反対の) + like(好き) で嫌う、となります。

このように、頭やお尻につく言葉(接頭辞、接尾辞)と、語幹を組み合わせることで単語が出来上がっています。こう考えると、漢字と似た覚え方ができますね。

語源を覚える

ここでは一例だけでしたが、接頭辞、接尾辞はたくさんあります。この接頭辞、接尾辞を頭に入れておくと、単純に2000語の英単語を覚えるよりはるかに速く覚えられるので、是非とも試してもらいたいところ。

語源を覚えるなら、Gogengo!あたりがいっぱい載っていていい感じです。

数式の由来を知る

文系科目だけでなく、理系科目でも由来を知るというのは有効です。例えば、数学の期待値の考え方の由来は確率ですし、確率の考え方の由来は事象と集合です。

また物理の場合は、理想気体の状態方程式の由来を見ればボイル-シャルルの法則ですし、そのボイル-シャルルの法則も、由来を辿ればボイルの法則とシャルルの法則が元になっています。

このように理系科目でも、その由来を知ることは意味があります。

多くの場合、理系科目では由来となっている概念をベースとして話が進んでいきますよね。つまり、由来を知るのは、1つ前の段階に戻って復習することを意味します。

今やっている分野がどうもうまく理解できない、というときには1つ前の分野に戻る、つまり由来を辿るのが有効です。

まとめ

物事の由来、ルーツを知ることで、その物事に対する知識、理解が深まっていきます。単純に物事、事象を記憶するのに比べて、由来まで知っておくと、知識が広がり、応用が利くようになります。

単純な暗記に疲れた方は、この由来を知る勉強法を試してみて!

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