
本屋に行くと、成功事例を書いた本がいっぱい見つかります。これだけ成功している人がいるなんて、うらやましい限りだなーなんて思ったりもしますが、この成功事例だけ読んでも、自分が上手くいくとは限らないんですよね。
私はその本を書いた人とは違う人生を歩んでるんだし、状況が違う訳です。
そうすると、本を書いた人が引っかからなかった落とし穴にはまったりもする訳で、「本を読んでも成功しないじゃないか!」なんて思うこともあるのです。
ということは成功した話だけじゃなくて失敗した話も知っておけば、Aさんはこうやって成功した、Bさんはこの点で失敗した、なんて情報から、自分用にカスタマイズしていけば、上手くいくんじゃないかしら? というのが今回のテーマです。
成功事例は太陽みたいなもの
太陽、または目指す場所、というのが成功事例です。成功事例を書いた本は、目的地と、その目的地の観光スポットが書いてあるガイドのようなもので、夢を膨らませるには最適の本です。
でもその通りに行動したくてもできないときもありますよね。
旅の例を続ければ、本の作者が目的地に行くために乗った電車は廃線になってるかもしれないし、本の作者が目的地に向かったときは天気が良かったのも味方したかもしれない。
ビジネス寄りに言えば、本の作者が使った制度は終わっているかもしれないし、景気の影響もあったかもしれない。
本の作者とは本来状況が違うはずなんだけれど、成功した話の輝きにつられて、ふらふらと歩きだしちゃうこともあるのです。そうすると、足元や周りを見ていないから落とし穴にはまっちゃうんですよね。
失敗事例は落とし穴
落とし穴にはまれば、下手したらケガするし、這い上がるのに時間がかかるしで大変なのです。
本の作者が失敗した話を出してくれることがありますが、失敗する要因はやっぱりそれだけじゃない訳で。落とし穴だって常に見えている訳じゃないので、事前にその場所を調べておくことも必要です。
この落とし穴を調べる行為が、失敗事例を調査すること。
例えば起業していたり、個人事業主をやっている人だったら、どこかの企業が市場から撤退したときの話や、組織を運営するときにうまくいかなかった話、あとは会社が倒産したときの話なんかも調べておくといいかもしれません。
受験を考えている人だったら、受験に失敗した人の生活パターンとか勉強スタイルを調べるといいでしょう。
失敗事例を調べるのは、風来のシレンで武器を素振りして罠を探知する行為です。風来のシレンの罠って結構えげつないものが多いので、罠を踏むとそれだけで敗北要因になります。ピンチ。
ダンジョンを踏破するためには、安全に、かつ効率よく進んでいかないといけません。成功を目指して進むときは、このシレンスタイルを心に留めておくのです!
失敗だけ知るとそれに引き寄せられちゃう
ビバ失敗事例! 失敗した話サイコー! なんて感じで先に失敗事例だけ集めると、それに引き寄せられちゃうデメリットもあります。俗に言う引き寄せの法則なんだけど、思い描いたものを実現させちゃうねんの法則。
つまり、失敗した話ばかり見ていると、それを実現させようと自分が無意識のうちに行動してしまうのです。なにそれこわい。
第一目標として据えるのは、成功すること。まずは成功事例を読んでイメージを作っておきましょう。それを実現するために、リスクを減らす目的で調べるのが失敗事例。その意識を自分に持ってもらうのです。
最初に成功した話に触れておけば、それがメインだと捉えることができます。これ大事。
失敗談には需要があると思う
こう考えると、成功した話と同じくらい、失敗した話にも需要があるんじゃないかと思います。失敗は成功の母ってよく言われますし。
そうは言っても、失敗した話って恥ずかしいし、なかなか話してくれる人も少ないかも。だから私もなるべく失敗した話を出せるようにしたい、と思ってます。そう言いながら言わなかったらごめんなさい。
失敗を恐れすぎるのも良くないよ
一番良くないのは、失敗にビビりすぎて行動できないこと。風来のシレンだったら、動かなければ安全です。敵も歩いてこないし。
でも現実はリアルタイムで周りが動いているので、あなたが動かなかった分だけ周りが動きます。何もしないでいたら、あなたの時間だけキンクリ吹き飛ばされていた、なんて感じるかも。
闇雲に行動するのは最善とは言えないけど、行動しない方がリスク大。自分の失敗からだって学べることは多いし、誰かの役に立つかもしれない。
ので、成功をイメージ→リスクとして失敗例を知っておく→レッツ行動!→失敗から学んでフィードバック→また行動! ってちゃんと動いて行けるのがベスト。
まとめ
成功した後は、失敗ばかりしていた時の話はあまり話したくないですよね。誰だってカッコいい自分を見てもらいたいもの。
だからこそ失敗例を調べて、隠されたリスクを知っておくのが大事なのです。