
「時間管理と目標の設定」で目標に沿って計画を立てることを述べましたが、具体的にどれだけの時間を割り当てたのか、どれだけの時間を割り当てるべきなのかを把握することで、計画を改善、向上させることができます。

時間は平等
誰にとっても、1日に使える時間は24時間です。分に直せば1440分。秒なら86400秒。
その中には、睡眠時間や食事の時間など、生きるために必要な時間があります。他には、学校に向かう通学の時間、仕事場に向かう通勤の時間があるでしょうし、友人と遊ぶ時間、どこかへ出かける時間などもあるでしょう。
こうした時間がどれだけあるのか把握することが大切です。例えば1週間、以下の項目について時間を測定してみることで、平均的な生活の時間が把握できるでしょう。
- 睡眠時間
- お風呂に入る時間
- 食事の時間
- 家を出る準備の時間
- 通勤、通学の時間
- 学校、仕事場にいる時間
- 自由時間
測定には、ストップウォッチとメモがあれば十分でしょう。もしスマートフォンがあれば、ストップウォッチ機能があるかと思いますので、そちらをご活用ください。
自由に使える時間を把握しておくことで、目標に向けた時間の使い方を導き出すことができます。1日のうち、自由に使える時間はどれぐらいあるのか、1週間続ければどれだけの時間になるのかを具体的な数字で確認することで、分析しやすくなります。
この方法は塾講師のバイトをしているときに知り合った東大生から聞いたものです。彼は夏休み中の1週間で、どんなことにどれだけの時間をかけていたのかをストップウォッチで記録していたそうです。その中にはトイレに行っている時間もあったそう。
このレベルまで徹底できれば素晴らしいですが、そこまでいかなくとも、ある程度の時間把握が出来ていれば十分かと思います。
活用方法の発見
上記の測定データから、自由時間だけではなく、ほかの時間の活用方法も見つかるかもしれません。
例えば、仕事が忙しく、自由時間があまり取れないケースを考えましょう。
その場合でも、もしあなたが電車で通勤しているのであれば、その通勤時間を資格等の勉強に充てることができます。
楽器演奏の技術を高めたい場合には、楽器を演奏することはできませんが、曲を聴きこんで演奏のイメージを固めることもできるでしょう。
満員電車の中でも語学を勉強したいならば、音声による教材を使用することで、吊革につかまったまま語学を身につけることができるでしょうし、この方法なら車での通勤でも実践可能です。
このように、あることをしている時間の活用方法を検討するための材料としても、時間の把握は有効です。こうした活用方法は、後続記事にて「時間の投資」という観点でも触れていますので、そちらもご参照ください。

いくつかの行動は組み合わせられる
上でも少し触れていますが、通勤時間や通学時間は格好の勉強時間に使えますし、お風呂の時間は防水スマホを持ち込んで電子書籍を読むなんてことも考えられます。
生活のために必要な時間は、案外別のことにも使えたりします。
これまた上の東大生の話ですが、彼はトイレに本棚を用意して、そこに何冊かの本を置いていました。トイレタイムすら本を読む時間に充てるストイックさ。
やはりここまでは必要ないですが、行動の組み合わせが頭にあると、時間の使い方の自由度が上がります。その分、時間の投資を考える余裕も出てきますね。
まとめ
自分がどんな行動にどれだけの時間をかけているのかをまず把握するのが大切です。その中で、生活に必要な時間もしっかり記録してみましょう。
生活に必要な時間であっても、行動の組み合わせが可能なものもあるので、その時間を上手く使うと目標に向けた時間の確保が見えてきます。